クリニックを経営する医師は、開業医といわれます。
昔からクリニックを経営する開業医はもうかると言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
経営なので、失敗する可能性もあるでしょう。
病院勤めではなく、クリニックを開業したらもうかるのか、考えてみましょう。
目次
クリニックは本当にもうかるのか?
クリニックがもうかるかどうかは、患者の人数や診療科目、実際に稼働している日数などによっても異なります。
開業後の収入がどうなるか、考えてみましょう。
まず、クリニックで得られる利益は、収入から経費を引いたものです。
これが多ければ多いほど、クリニックはもうかるのです。
そして、クリニックを経営する医師がもうかるかどうかは、手取りによって示されます。
手取りは、利益から税金と借入金返済額を差し引いたものです。
この手取りを、可処分所得ともいいます。
これが多ければ、クリニックの医師はもうかるといえるのです。
例えば、1人当たり6,000円の診療費がかかる患者が、1日平均50人来るとします。
患者負担は、その3割とします。
月20日開けていれば、1カ月平均で1,000人の患者が来るので、6,000円×1,000人=600万円の収入となります。
経費として、人件費や駐車場代、クリニックの家賃などがかかるので、それを合計300万円と考えます。
すると、利益は毎月300万円となるのです。
そこから税金などを引き、毎月200万円の収入があるとすれば、年収は2,400万円となるのです。
クリニックが必ずもうかるとは限らない
クリニックを経営すると上記のような収入になることもありますが、必ずもうかるという訳ではありません。
例えば、患者がほとんど来ないクリニックの場合は、もうかるどころか赤字になることもあるのです。
そうならないように、クリニックを開業する前はその土地の診療圏調査をしなくてはいけません。
患者数が少ないような土地は、避けた方がいいのです。
また、経費などもしっかりとチェックして無駄がないようにしましょう。
せっかくクリニックを開業するのなら、もうかるほうがいいでしょう。
そのために、調査や確認はちゃんとしておきましょう。
まとめ
クリニックはもうかるといいますが、必ずそうなるとは言い切れません。
中には、赤字経営のクリニックもあるのです。
クリニックを経営する医師がもうかるようにするには、固定費の見直しやその土地の診療研調査などをきちんと行う必要があります。
自分の収入に関わることなので、詳しく調査しましょう。