クリニックの将来を考えた際に、M&Aは有効な一つの方法になります。
しかし、当事者の状況によって、中々進まないことも珍しくありません。
その大きな原因は、売却価格の設定にあると言って良いでしょう。
売却価格の判断で、物事がスムーズに進むかどうかが変わります。
そこで今回は、価格設定の重要性をお話しします。
目次
クリニックのM&Aにおける価格ギャップ
クリニックのM&Aを進める際にポイントになるのは、売却価格です。
売却価格は、クリニックの収益や集患状況といった様々な要素から考えていきます。
その結果、「このくらいの金額で売却する」と判断していますから、売却側の医師の判断が大きいと考えましょう。
つまり、買い手側としては、その価格が適正かどうか判断しなければなりません。
例えば、クリニックを1億円の価値があるとして、価格設定した医師がいるとしましょう。
集患状況等の事情を踏まえると、1億円を出すメリットがあるということが明らかです。
しかし、買い手側から考えると、1億円で購入するメリットが果たしてあるのでしょうか?
仮に購入したとしても、運営費や設備関係の資金繰りに収益が取られてしまい、売却価格が高すぎると感じる場合もあります。
何より、買い手側の希望価格やお金を出せる範囲で考えると、購入が厳しいと感じることもあるでしょう。
このように感じてしまうのは、取引上よくあることです。
従って、M&Aが進まない背景には、立地や経営の問題だけでなく、価格設定のギャップも関係していることを覚えておきましょう。
クリニックのM&Aでは妥協も大切
クリニックのM&Aを成功させるには、やはり価格設定の妥協にあります。
自分でやり繰りし成功したクリニックであっても、それを評価するのは購入側になります。
従って、自分の希望だけを主張していけません。
その結果、上手くいかないというのは当然なのです。
取引が成立するかどうかの判断は、元から提示している情報に限りません。
話し合いをしていく過程で、譲歩できる部分があるならば、それも有効な判断要素になるのです。
ですので、できるだけ良い条件で渡したいという人ほど、相手側のニーズを聞き出すことが多いでしょう。
取引は、独りよがりでは進みません。
お互いに良い交渉ができるような、ちょっとした配慮がポイントになるでしょう。
まとめ
今回は、クリニックでM&Aが進まない事情についてお話ししました。
原因は様々ありますが、価格設定が高すぎるというのが主な買い手が付きにくいポイントになります。
どうしても買い手を見つけたいならば、交渉に応じたり、そもそもの価格設定を見直したりしてみましょう。
話し合いに応じる姿勢があると、買い手側とのコミュニケーションもスムーズになりますから、大切にして下さい。