人件費削減は逆効果?診療所の増収増益には医師の増員を


どんな事業であっても、人件費はどうしてもコストがかさみます。そのため、削減対象となることも珍しくありませんが、果たして人件費削減は医業の経営にプラスの効果をもたらすのでしょうか。経費削減なので、短期的には効果があるでしょう。ところが提供サービスの質の低下は、長い目でみると減益につながる可能性すらあります。

目次

医師の質、技術の質の低下は患者離れを招く

高い人件費を支払って雇用する医師は、どのような人材でしょうか。普通に考えれば高度な技術を持ち、優秀であるといえるでしょう。つまり、低賃金では雇えないような優れた人材です。そんな人材の人件費を削減しようと思っても、思わく通りにいくことは少ないでしょう。優秀な人材は高賃金だからです。万が一、優れた医師が離れていってしまったら、下げた賃金に見合う人材を採用することになります。そうなると、優れた医師の医療を受けていた患者は、期待していた質の医療を受けることができなくなり、不満が募ります。そうなってくると、よほどの理由がなければ、継続的に通院することもやめてしまうでしょう。

人件費を惜しまない診療所は伸びる

患者離れを起こさず、増患をし続けるクリニックは、良質なホスピタリティを提供します。その一端を担うのが医師であり、スタッフです。人材の質をあげることが患者の満足度を向上させることは火を見るより明らかなのです。できれば優秀な人材には、相場より高い水準の給与を支払うと良いでしょう。なぜなら給与という評価はモチベーションアップに直結するからです。人件費を削られた人材は、必要最低限の仕事しかしないかもしれません。適切な評価の人件費を支払い、優秀な医師・スタッフが集うようになれば、チームとしての力も高まります。優秀な人材が揃ったチームは、経営に大きな利益をもたらすでしょう。そのためには、中心となる医師の増員が不可欠なのです。

地域で評判のクリニックには、必ずといっていいほど人気のある優秀な医師・スタッフが在籍しています。患者にとって接する機会の多い医師の質は、診療所やクリニックの評価を決定する重要なファクターです。人件費以外のコストを削って、人件費に増資するくらいの思いをもっていたほうが、よい人材と多数の患者の確保につながります。優れた医師とスタッフで、強いチームをつくりあげ、貴院をさらに成長させていきましょう!


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