この先開業医になるには~医者に求められる役割を考える~


病気の治療には、医師というプロフェッショナルしか対応できません。
ですが、近年はネットの発達や薬が気軽に購入できる環境から、身近の開業医に頼らなくても対応できるケースがありますよね。
一体、開業医に求められる役割は何なのでしょうか?
今回は、開業医になるには、そのニーズへの対応についてお話しします。

目次

開業医になるには、「サービス業」の意識が大切

開業医になるには、患者さんの話を聞くこと、所謂サービス業の視点が求められます。
なぜかと言うと、単に薬を処方して治療ができる症状でないことがあるからです。
例えば、関節痛に悩んでいる患者さんに痛み止めを出していたとしましょう。
患者さんから、薬を服用しても痛みが引かないという話を聞いた時に、みなさんならばどう対応するでしょうか?

例えば、様子を見るために、念のため追加の薬を出すことも考えられますよね。
また、患者さんの生活習慣を確認して、他の治療法がないかを探す医師もいるでしょう。
根本の原因となっている部分は、案外日常生活に隠れていることがあります。
そのような部分をきちんと踏まえた上で、今後の治療方針等を検討できるのが、「良い医師
」と言われるのです。

そう考えると、ただ処方箋を出せば良いのでなく、きちんと患者さんの声に耳を傾けることが求められますよね。
このことは、開業医のみなさんにとって常識かもしれません。
ですが、経営状態が悩ましい状況こそ、考えるべき項目でしょう。

10年後の医療から、開業医になるにはどうすれば良い?

現状の医療状況よりも、10年後の状況が肝心です。
これから開業医を目指す場合は特に、自分が地域の人々にとってどのようなポジションになるかどうかが大切になります。
例えば、今後効果的な市販薬が普及し、クリニックの受診が控え気味になったとしましょう。
その際に、開業医の役割はそのままで経営が成り立っていくと思いますか?

このような状況下では、開業医の役割も、専門家の視点から患者さんにアドバイスを行う形に変えざるを得ません。
これは、大きな変化になりますよね。
このような形が、早かれ遅かれ来ることに間違いありません。

みなさん開業医は、どう立ち回るか?
この先開業医になるには、この疑問に自分の答えを出しておかなければなりません。
従来通りの経営の仕方だと、高収入の職業にはならなくなってくるでしょう。

まとめ

今回は、今後開業医になるには必ず考えるべき壁、開業医としてのポジションについてお話ししました。
市販薬でも効果の高い物が一般化してしまうと、風邪のような病気に関しては、受診が少なくなる可能性があります。
ですが、医師だからこその専門性が求められる病気もありますよね。
数十年先の開業医の経営を考える上で、ポジション変更がやむを得ない場合もあるでしょう。


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