医院の開業と電気設備の状況~物件における確認事項~


医院の開業で重要なのは「どの物件でスタートするか」です。
これは資金面と同じくらい、重要な要素になります。
そこで候補物件の下見をする時には、必ず電気設備の状況を確認しなければなりません。
なぜ、電気設備を確認する必要があるのでしょうか?
医院の開業における特殊事情を、ここで一緒に学びましょう。

目次

医院の開業における物件の電気容量は業務に関わる

医院の開業において、物件内で確認しなければならないのは「電気容量」です。
医療機器の中には、一般の生活レベル以上の電力を必要とする機器があります。
それを、容量が足りていない物件で利用しようとしても、使えないのは一目瞭然でしょう。
従って、良い物件だと思っても、電気容量を確認して、業務に差し支えないかを確認しなければなりません。

医院が入ることを前提に作られている物件ならば、条件を満たしていることがほとんどです。
しかし、一般の物件を医院用にしたい場合は注意すべきです。
仮に、電力関連の追加設備の工事を依頼するとなると、約25万円~40万円の費用が必要になります。
そのため、選択する物件によっては、電気工事関係の追加費用がかかることを視野に入れて、開業費用を確保しなければなりません。

開業費用は、医療機器や物件の賃料を想定して確保します。
ですが、意外と工事費用は見落としがちですから、足りなくて困ったということにならないようにしましょう。

医院の開業の良し悪しは第一印象で決まる!~物件の照明設備~

物件の電気容量を確認した後は、既存の電気設備を確認して下さい。
なぜかというと、医院の開業にあたって、物件内の明るさは経営イメージに直結するからです。
例えば、来院した人が受付に来た際に、照明が暗い場所で対応されるとあまり良いイメージにはなりません。
また、医院全体の証明も、パッと明るいのでなく薄暗いと、新しく開業したというイメージからかけ離れてしまいます。

私たちは照明の明るさでも、施設のイメージを判断します。
例えば、お洒落なバーだと、はっきり明るい空間を作るより、少し暗くした方が雰囲気は出やすいです。
しかし、医院の場合、薄暗いイメージは好ましくありません。

従って、下見をした際にそぐわない照明機器がある場合は、改めて新しい機器を購入する必要が出てきます。
照明機器も、安くありません。
物件を本決めする前に、どのくらいの出費になるのかを検討することも、選ぶポイントになるのです。

まとめ

今回は、医院の開業と物件の電気設備の確認事項についてお話ししました。
まずは、物件の電気容量が、利用する医療機器に対応しているかどうかになります。
また、建物内の明るさも大切ですから、場合によっては新しい照明機器を購入して清潔なイメージになるようにして下さい。
物件の構造や家賃に注目しがちですが、電気は業務をする際に欠かせません。
開業した時のイメージでなく、実用面からも物件を選ぶようにして下さい。


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