医療法人となったクリニックには、複数のメリットがあります。
その中の一つに、分院展開が可能になることが紹介されますよね。
しかし、経営をしていると、分院を持つということに明確なイメージが持てない人もいるでしょう。
分院があると、経営上みなさんにはどのようなメリットが得られるのでしょうか?
目次
医療法人化で分院展開を行うメリット~①人材ロスを少なくすることができる~
突然ですが、クリニックの経営を長く行っていると、少なからず人間関係の事情で退職してしまう人に出会いますよね。
大きなトラブルが発生していなくても、単純に合わなかったということで辞めることがあります。
しかし、上記の人は「現在の職場が合わない」だけで、他の環境では問題なく働ける可能性がありますよね。
ここが、医療法人化し、分院展開をするメリットになります。
分院展開をしていると、人材の異動をすることができるようになります。
そのため、従来の環境で上手くいかない人でも、分院で働いてもらうことで問題がなくなることもあるでしょう。
優秀な人材を環境の問題で手放してしまうことは、経営面にとって大きな損失です。
分院があることは、様々な事情で発生しうる人材ロスを可能な限り回避できることに繋がるでしょう。
また、離職率が低いというのは、新しく求人を出す際にも大きなメリットになります。
医療法人化で分院展開を行うメリット~②経営ノウハウの省力化が可能~
もう一つの医療法人化で分院展開を行うメリットは、経営ノウハウにあります。
分院展開をするとなると、一から色々な教育を行わなければならないと思っている人はいませんか?
分院の院長さんに経営を任せるにしても、何か土台がなければ任せられた方も困ってしまいますよね。
クリニックの分院展開は、一般的な飲食店で例えると「2号店」のような扱いになります。
2号店の開店するにあたり、1号店で実践してきたノウハウ等をフル活用して、オープンの日を迎えますよね。
分院でも、同じようなことが可能なのです。
成功したノウハウを分院でも利用することができると、それに本来かかるだろう労力等が節約できますよね。
その結果、省力化が実現できると言って良いでしょう。
分院で働くスタッフにとっても、一定のノウハウがあると準備がしやすいですよね。
これは、経営面において、確実な負担軽減に繋げられます。
まとめ
医療法人化によって分院展開をすることは、経営面に大きなメリットを与えます。
特に、人材ロスが少なくできる点については、多くのクリニックで少なからず問題になっている内容ですよね。
優秀な人材を採用できても、既存スタッフとの折り合いが悪いために退職してしまう事例は結構多いのです。
分院の存在があることで、環境を変えることがしやすくなりますから、人材の定着に役立ってくれるでしょう。