開業医の毎年恒例の行事の中に、確定申告があります。
税理士にも協力してもらい、提出している開業医は多いでしょう。
ところで、確定申告をしっかりとしないと、税務調査が入るという話題を聞きませんか?
みなさんも関係ない話ではありません。
税務調査の対象になるのは、どのようなケースなのでしょうか?
目次
開業医の確定申告がきちんとしていても対象になることがある
開業医の確定申告に不正があった場合、税務調査の対象になることは明らかです。
しかし、不正がなくても税務調査に来る場合もあるのです。
「何も不正していないのに?」と、驚かれるのも無理はありません。
ですが、このような場合は全く焦る必要はありません。
税務調査には、不正の確認をする場合だけでなく、きちんと行っている事業者に対しても確認の意味で行う場合があります。
要するに、きちんとしている事業者であっても、「念のため」ということで来るのはよくあるのです。
従って、やましいことがない場合は、堂々としていましょう。
これは、機械的に選ばれた事業者に対して行われる作業ですから、深い意味があって調査に来ている訳ではありません。
いきなり連絡が来るとびっくりしてしまいますが、税務調査のルーティンの一環として考えて対応して下さい。
開業医になって3年経った時の確定申告は要注意
また、もう一つ税務調査のきっかけとなるのは、開業医が開業してから3年目になった時の確定申告にあります。
3年という区切りは、税務調査に入るべきかの分かれ道になります。
開業してから3年も経つと、経営が安定していることが少なくありません。
そうなると、確定申告上で計上される数字にも、大きな変化が出てきます。
この時に、不備や不正が起こりやすいのです。
さらに、節税対策を行った場合は、より計算が複雑になります。
結果、一見良さそうでも、ミスが発覚することがありますから、税務調査をするには格好の時期なのです。
このような形での税務調査を回避するには、不正を行わないだけでなく、不備を徹底的になくすことです。
税理士に依頼する場合は、早い段階で必要な書類を提出し、ミスがないかチェックする時間を十分に取れるようにしましょう。
クリーンな経営を心掛けている場合は、税務調査の声がかかっても怖くありません!
まとめ
今回は、開業医の確定申告の豆知識として、税務調査についてお話ししました。
税務調査は、不正がある場合に行われるイメージがありますが、そうでない場合も多いです。
その場合は、あくまでも確認といった意味合いで行われますので、数年に一度の確認作業として捉えて下さい。
また、開業してから3年目は、確定申告の数字が大きく変わる傾向があります。
声を掛けられる可能性は誰にでもありますから、慌てずに対応しましょう。