【2021年版】医院の継承を親子間で行う場合~親子だからこその注意点を解説~


医師の世界では、親の医院を子が継承するのが一般的です。
この考え方は、業界特有と言っても過言ではありません。
しかし、このように長年行われていた方法であっても、デメリットが浮き彫りになることもあるのです。
親子同士なのに、何故なのでしょうか?
今回は、医院継承を親子間で行う場合の注意点を解説します。

目次

医院継承を親子間で行う時に想定されること~親族の影響を受けながらの業務~

まず、医院継承を親子間で行うデメリットは、子の業務に親や親族の影響が残ることです。
医院の継承を行った後の経営の主役は、「子」にあります。
その流れで、新しい取り組みを行って経営することもあるでしょう。
これは、親子間での継承が成功した事例の1つになります。

ですが、子に経営権が移ったとしても、親の意向が強い場合はどうでしょうか?
経営や業務の細かなところまで、親の意向を反映しなければなりません。
これが苦にならない場合ならば、そこまで大きな問題になりません。
しかし、自分なりの経営をしたいと思っている医師にとっては、窮屈な状況になりませんか?

仮に、口を出しているのが他人ならば、上手くかわすこともできるでしょう、
しかし、親や親族となると、子も気を遣ってしまいます。
このような状況は、経営面においてプラスに働きません。
「親だから」ということが悪影響になってしまうのです。

医院継承を親子間で行うならば、距離感が大切!

上記のデメリットを解消するためには、医院継承を親子間で行った場合の距離感に注意しましょう。
例えば、親が必要以上に子の業務に口を出さないことが挙げられます。
つまり、必要以上に子に対して、親の意向を押し付けないことが求められるでしょう。
これは、簡単なようで難しいことです。

親や親族の立場からすると、経営が初めてだからと、世話を焼いてしまうこともあります。
それが、本人にとって、アドバイスとして受け入れられている分には問題ありません。
ですが、度を超えるとどうなるのかは、容易に想像できるでしょう。

このことは、医師の世界に限られません。
しかし、他の職種以上に前任者の意向が反映されやすい業界でもありますから、子自身の「個性」を奪ってしまう可能性があります。
親としてでなく、あくまで「先輩」の立場から見守らなければなりません。
口を出したいと思っても、我慢することが成功への近道です。

まとめ

今回は、医院継承を親子間で行う場合の注意点について解説しました。
同じ職種であっても、親子という関係性には変わりません。
不安だからサポートしてあげることは、時に大切です。
しかし、常にサポートするという必要はありませんし、それが原因で子の経営に支障が出ては意味がありません。
通常時は、あくまでも見守るスタンスで、子の主体性を尊重するようにして下さい。


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