美容クリニックでは、そこで働くスタッフのモチベーションが重要です。
モチベーションが低いと、クリニックの雰囲気も暗くなり経営にも響いてしまうでしょう。
そのため、スタッフのモチベーション作りには注意しなくてはならないのです。
モチベーションがもたらす影響と、モチベーション作りの方法について解説します。
目次
モチベーションによる違い
スタッフのモチベーションが違うと、美容クリニックにはどのような影響があるのでしょうか？
実は、その違いによってクリニックの評価が大きく変わることもあるのです。
モチベーションが低ければ、業務に対する姿勢もいい加減なものになりがちです。
そして、それは患者への対応で如実に表れてきます。
それが、評価の違いにつながるのです。
いい加減な態度だと、患者満足度も高くなるわけがありません。
例えば、受け付けで患者の言うことにただうなずいてメモを取るスタッフと、質問などを途中混ぜながら詳しく聞こうとするスタッフでは、後者の方がいい応対だと思えるでしょう。
そして、やる気のないスタッフばかりだとまた来ようとは思えません。
つまり、リピート率も下がるのです。
それどころか、クレームに発展することも増えるでしょう。
最近は美容クリニックの患者が口コミをSNSやサイトなどに投稿することも増えていますが、そこでも悪く書かれる可能性が高くなります。
その結果、利益率は大きく下がってしまうでしょう。
また、スタッフ自体にも問題が生じます。
職場への不満を持ちやすくなり、労使間トラブルに発展することも増えます。
そうなると、離職率も低下しやすくなるでしょう。
仕事の効率も下がって生産性も低くなり、スタッフにはストレスが溜まりやすくなってさらに生産性は落ち込みます。
やる気のないスタッフは他のスタッフからも嫌われやすく、人間関係も悪化してチームワークも悪くなるでしょう。
このように、スタッフのモチベーションが低くなると多くの問題が生じる可能性が高まるのです。
それを避けるためにも、スタッフのモチベーション作りが重要となるのです。
モチベーション作りの方法
では、どのようにすればモチベーション作りができるのでしょうか？
まず重要なのが、クリニックに合わないような人を最初から採用しないようにする、という点です。
やる気があって応募してきたスタッフだけを採用していれば、モチベーションの低下は防ぐことができます。
そのためには、給与や福利厚生の話から始めないことが大切です。
求人広告では、待遇面がいいことをアピールしようと給与や福利厚生が充実していることを強調しがちです。
また、面接時にもその点を詳しく説明することがあります。
しかし、それだけにつられて入ってくるような人は、嫌なことが少しでもあるとその時点でやる気をなくしてしまうことがあるのです。
そういった人ではなく、やる気があってクリニックの理念や方針に共感してくれるような人を採用するようにしましょう。
また、経営者側でもスタッフのモチベーションを作る努力が必要です。
そのためには、自己啓発書や他人のおすすめする本などを読んでみましょう。
すでに多くの本を読んでいるでしょうが、まだ読んだことがないような本があればそれを読んでみるのがおすすめです。
どんな本がいいかといえば、まずは古典的で有名な自己啓発本がおすすめです。
古典ということは、それだけ多くの人に受け入れられている考え方ということです。
そういった本なら、内容にも信用が置けるでしょう。
それ以外では、スタッフのモチベーション作りに成功して、経営も成功している医師がおすすめしている本や、医師以外でも経営に成功している経営者の推薦本など、成功者に倣って本を読むといいでしょう。
スタッフの成長には、好敵手も欠かせません。
人間関係が悪い職場では、スタッフのモチベーション作りもできません。
そのため、まずは安心して働ける職場であることが大切です。
しかし、それだけではなくスタッフが頑張ろうと思える刺激もあることが大切なのです。
単に安心できる職場だと、スタッフもそれに依存して今のままでいいと思ってしまうからです。
そうなるとモチベーションも徐々に低下していき、それが他のスタッフにも影響してしまうでしょう。
スタッフが成長したいと思えるようになるには、好敵手がいることが方法の1つです。
年や力量が近いスタッフ同士がお互いを認めて競い合うことで、双方が成長していくのです。
何かあった時、院長や先輩等に意見が言いやすい職場にすることも大切です。
スタッフのモチベーションが下がると、自主的に動かず指示待ち状態になることが多く、そうなると院長が指示を出すしかなくなります。
そうなった場合、自主的に動こうと思っているスタッフにも上から指示を出すことになってしまいますが、意見が言いやすい状態であればすぐに反論されるでしょう。
しかし、意見を言いにくい職場なら、不満を押し殺して指示に従うことになり、よりモチベーションが下がってしまうのです。
そのため、意見を言いやすい職場環境を作ることが重要です。
まとめ
スタッフのモチベーションは、クリニックの印象に大きく影響するため経営においても無視できないものです。
そのためにはスタッフのモチベーション作りが必要となるので、モチベーションが低下していると見えた時は色々な対策を行うべきでしょう。
そのためには、日頃からスタッフとのコミュニケーションを密にしておくことが大切です。
