看護師が一人でできる仕事はある?おすすめの仕事8つを徹底紹介

病棟看護師の仕事はチームワークが求められるため、人間関係にストレスを抱えている人もいるかもしれません。マイペースに仕事をしたいと考えている方は、看護師資格を生かせる一人でできる仕事を探してみるのもひとつの手です。

この記事では、看護師が一人でできる仕事を8つご紹介します。患者様とじっくり向き合いながら、自分のペースで仕事をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

看護師が一人でできる仕事の種類

看護師が一人でできる仕事には、主に以下の8つがあげられます。それぞれの仕事の内容について、詳しくご紹介します。

コールセンター

コールセンターでは、看護師が持つ医療や看護の知識を活かし、健康相談やアドバイスなどを行います。電話対応がほとんどであるため、対面での仕事はありません。

勤務先は、企業の医療部門や自治体などが一般的です。勤務先によって対応する相談内容はさまざまであり、主に以下の相談内容があります。

・急病や症状の対応に関する相談
・薬の飲み方、使い方、効果などについての相談
・救急病院の紹介
・介護や健康問題などの相談
・生活習慣病予防及び健康管理についての相談
・メンタルヘルスの相談
・栄養・アレルギーに関する相談
・子どもの病気に関する相談
・子育てに関する相談

コールセンターの仕事は、リモートワークできる職場も増えており、研修制度も整っています。看護師としての知見を活かしたい方におすすめです。

訪問看護

在宅医療の支援を目的として、担当医師の指示に従い、利用者様のお宅で必要な医療処置を行います。具体的な仕事内容は以下のとおりです。

・健康状況の把握およびバイタルサイン測定
・服薬管理
・酸素吸入器、人工呼吸器などの管理
・栄養管理
・疼痛コントロール
・生活支援(食事・入浴・排泄・清拭、洗髪など)
・ご家族に向けた支援、相談
・介護認定に必要な書類や報告書などの作成
・介護福祉サービスを受けるための調整

訪問看護では、看護師が一人で利用者様のお宅を訪問し、自分のペースで仕事を進めます。患者様と向き合ってじっくりと仕事をしたい方におすすめです。

産業看護師

企業内に設置された医務室や保健室で勤務する看護師です。医療行為はなく、主な仕事内容は以下のとおりです。

・健康診断の対応
・社員のケガの応急処置
・健康診断の結果をもとにした社員に対する保健指導、健康管理
・メンタルヘルスケア
・生活習慣病の予防活動
・救急車を要請(必要な場合のみ)

企業の勤務時間に合わせて働けるので、基本的に夜勤がありません。土日祝日が休みとなることが多いため、ワークライフバランスのとれた働き方ができます。ただし、求人募集そのものが少なく、倍率も高い傾向が見られます。看護師としての知見を活かし、マイペースに働きたい方におすすめです。

産業看護師の仕事内容やメリット、デメリットについては以下の記事でご紹介しています。

産業看護師とは?仕事内容や給与、転職するためのポイントを紹介

保育園や幼稚園の看護師

保育園や幼稚園にも、看護師が勤務しています。保育士や幼稚園教諭の資格取得は不要です。保育園や幼稚園における、看護師の主な仕事内容は以下のとおりです。

・園児の健康、衛生管理
・ケガ、急病時の応急処置
・感染症の予防
・保育補助業務
・保育者・保護者への保健指導

配置される看護師は一人~少人数であるため、看護師が一人で仕事をこなす園も少なくありません。子供が好きな方・子供の成長を身近で見たい方におすすめです。

保育園看護師の仕事内容やメリット、デメリットについては以下の記事でご紹介しています。

保育園看護師の給料事情|仕事内容やメリット・デメリットも解説

治験コーディネーター

治験とは、新しい医薬品が開発された際に、安全性・効果・治療法などを調べる臨床試験を指します。治験コーディネーターは、医療機関とやり取りを行い、治験をスムーズに進められるようサポートする仕事です。主な仕事内容は以下のとおりです。

・被験者への治験内容の説明
・被験者からの相談に向けた対応
・投薬、検査のスケジュール調整
・関係部署との連携
・医師への連絡、報告
・症例報告書の作成
・カルテへの入力
・データ管理

治験コーディネーターは、書類作成などデスクワークが多い仕事です。ただし、医療機関と被験者双方と関わる機会が多いため、コミュニケーションスキルが欠かせません。

また、薬学や薬機だけでなく、法律に関する知識も身につける必要があります。新薬の臨床試験に貢献したい方におすすめです。

健診センターの看護師

健診センターでは、病気の早期発見や予防を目的として、検査業務や保健指導などを行う仕事です。具体的な仕事内容は以下のとおりです。

・問診
・医師の診察介助
・各検査における測定(身長・体重・視力・聴力・血圧・尿検査・採血・心電図など)
・検査介助
・健診結果のチェックやデータ入力、書類作成

健康診断では検索項目ごとで担当が決められ、ルーティンで作業をこなしていきます。1日あたりの健康診断受診者の人数は膨大であり、スムーズに検査を進めるには迅速かつ正確な採血技術が必要です。採血は必須スキルとなります。

ツアーナース

学校の修学旅行や企業の団体旅行などに同行し、ケガ人や体調不良者の対応を行います。また、持病がある方の外出や旅行にも同行し、家族やスタッフでは医療対応が難しい医療サポートを担当する仕事です。主な仕事内容は以下のとおりです。

・安全なツアー進行のための見回り
・参加者の健康状態の把握
・ケガや病気の応急手当
・インスリン注射、アナフィラキシーショックなどへの対応

ツアーナースは、1団体につき一人~少人数となっており、看護師が一人でできる仕事のひとつです。医療行為自体は少ないものの、判断力や行動力が求められます。旅行好きな看護師におすすめです。

医療系ライター

看護師としての知識や経験をもとにして、紙媒体やインターネット媒体などに掲載するコラム記事を執筆する仕事です。コラムの内容・構成・文字数などは発注内容によって異なり、自分が好きな時間に働けるメリットがあります。医療系の記事は、医療系の資格を持っているライターの需要が高いため、専門職である看護師は高い記事単価が見込めます。

看護師ブロガーの場合は、作成したブログに対する広告やアフィリエイトによって収入を得ることができます。ブロガー・ライターとも、自分のペースに合わせて仕事ができ、看護師の副業としてもおすすめです。

そのほか、看護師として自分のペースで働ける仕事について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

看護師に「楽な仕事」はある?おすすめの診療科と職場を紹介!

まとめ

看護師が一人でできる仕事は、人間関係の悩みがなくなり、マイペースで仕事を進められます。自分で判断が求められる場合にプレッシャーを感じ、責任は重いですが、自分の時間を大切にして働きたい方にはぴったりの仕事といえます。

一人でできる仕事を探している看護師の方は、この記事で紹介した内容を参考に、今後の働き方を検討してみてください。