退職理由や転職理由は中途入社の面接でよく聞かれる質問です。美容クリニックの面接でも同様に質問される機会が多いでしょう。
退職理由を答えるときはネガティブな発言は避けて、ポジティブな姿勢を伝えるのが大切です。質問の意図は「美容看護師として長く働けるか」を確認しています。そこで今回は、美容看護師の転職を検討している方に向けて、退職理由の伝え方のコツを紹介します。
美容看護師の面接で重要な「退職理由」
前職の退職理由は自分の印象につながる
どのような退職理由を話すかで、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」「協調性が欠けている」など、ネガティブな印象を与えてしまうため気をつけなくてはいけません。
また、給与や待遇が悪くて退職したとしても、「給与が高ければ別のクリニックに行くのか」と思われてしまいます。どのような退職理由であるにせよ、自分の印象を悪くすれば採用にはつながりません。
前向きな姿勢をアピールできるチャンスにもなる
前職の退職理由は、答え方次第ではアピールできるチャンスにもなります。退職理由は転職を考えた理由として、前向きに捉えてみましょう。
「知識を広げたい」「スキルを伸ばしたい」など、仕事への前向きな姿勢をアピールすることで、面接官に良い印象を与えられます。
「この人は長く働いてくれそうだな」「勉強熱心だな」と思わせられるかが大切です。志望動機につながるような前向きな退職理由を考えてみましょう。
美容看護師になるために退職理由をうまく伝えるコツ
ポジティブな理由に変換して伝える
「人間関係がうまくいかなかった」「給与が安かった」など、前職の退職理由は人によってさまざまです。しかし、退職理由がネガティブな内容だったとしても、ポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。
ネガティブな退職理由は、面接官にマイナスな印象を与えてしまうおそれがあります。「同じような理由で辞めてしまうのではないか」と思われないようにしましょう。
例えば、「人間関係が悪化した」という理由であれば、以下に言い換えてみましょう。
ほかにも、「給与や待遇に不満がある」という場合もポジティブに言い換えましょう。
上記はあくまで一例ですが、このように志望動機につながる退職理由にしましょう。
将来像につなげて意欲をアピールする
退職理由が将来像につながるように伝えるのもおすすめです。退職理由が「業務内容に不満があった」といった場合、「自分の知識を広げたいと思い、転職を決意しました」「もともと美容医療に興味があり、転職を考えていました」など、言い換えてみると良いでしょう。
採用者側は、長く働いてくれる人や、目標がある人を採用したいと考えます。「〇〇年後にはリーダになる」など、具体的な数字を含めて伝えると、大きなアピールになるでしょう。「この人と一緒に働いてみたい」と思わせることが大切です。
前職への不平・不満は避ける
前述したとおり、ネガティブな内容を伝えるのはNGです。そのため前職の不平・不満にならないように気をつけましょう。前職の不満は、「入社したら同じように辞めてしまうのではないか」と思われてしまいますし、人間性を疑われてしまう可能性もあります。
仮に前職の職場環境が悪かったとしても、愚痴になるのは避けましょう。愚痴もポジティブな内容に言い換えるべきです。
例えば、「人間関係が悪い」といった退職理由であった場合は、「人間関係が複雑だったので、看護に集中できる環境に移りたかった」といった内容に言い換えてみてください。
嘘の退職理由を言わない
退職理由をポジティブな表現に変換するのは問題ありませんが、嘘をつくのは避けましょう。入社後の勤務態度や何かのつながりでばれてしまう可能性があります。信用を失いかねません。
とはいえ、わざわざ採用で不利になるような退職理由を言う必要はありません。表現の工夫次第で、いくらでもポジティブな内容に変換できるはずです。誠実な姿勢で面接に臨みましょう。
退職理由以外に美容看護師への転職面接で重要なポイント
志望動機で入社意欲をアピールする
志望動機は採用可否に関わる重要な項目です。採用者が志望動機を聞くのは、「自社とマッチしているか」「入社意欲はどのくらいあるのか」といった理由があります。
志望動機がありふれた内容ではアピールになりません。きちんと志望先の職場を調べ、「何に力を入れているのか」「社風は何なのか」「職場環境はどうなのか」を把握して盛り込みましょう。
実際のクリニックや病院の現状を織り交ぜて志望動機を伝えると、深みのある志望動機になります。また入社後にどのように活躍したいかを伝えることも大切です。
美容看護師として活かせるスキルや経験を分析する
面接では自己PRや、長所・短所を聞かれることも多いため、自分の強みやスキルを把握しておくことが大切です。これまでの経験を振り返り、自己分析をしてみましょう。そして前職の看護師経験が志望先でどのように活かせるのかを明確にして、言語化できるようにしてみてください。
また短所は、長所とも捉えられるようなものが良いでしょう。例えば、「慎重すぎるため、仕事のスピードが早くない」という短所であれば、「慎重なゆえに仕事を正確にこなす」とも捉えられます。
逆質問をいくつか用意しておく
面接の最後には「逆質問」をされることが多くあります。逆質問とは、「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれる質問です。逆質問は入社意欲をアピールするチャンスでもあります。
「何もありません」と答えると、入社意欲や関心がないと思われてしまうため、いくつか質問を用意しておくことが大切です。
質問の内容ですが、労働条件や人間関係についてはあまり聞かないほうが良いでしょう。かえって印象が悪くなってしまうおそれがあります。仕事内容やキャリアアップの仕組みなど、入社意欲を示せるような逆質問をいくつか考えておきましょう。
まとめ
美容看護師の転職面接では、前職の退職理由をどのように伝えるかが大切です。退職理由は応募者の印象につながるため、表現は工夫しましょう。そして退職理由だけでなく、志望動機や逆質問もきちんと考えてみてください。
「美容看護師へ転職したい」「転職活動がうまくいくか不安」といった人は、美容看護師専門の転職支援サービス美容看護師(ナース)専門の転職サイト「ビナラボ」をご利用ください。求人の紹介をはじめ、業界に精通したアドバイザーが転職のサポートをいたします。