募集状況や応募資格など、就職活動中の不明点は、問い合わせメールで質問してみると良いかもしれません。看護師求人に応募する前、もしくは選考中に、法人へ問い合わせメールを送りたいという方は、ビジネスメールの基本的なマナーを知っておきましょう。
本記事では、看護師求人に問い合わせメールを送るときのポイントを解説します。例文を交えながらご紹介するので、印象の良い問い合わせメールの書き方を知りたい方はぜひチェックしてみてください。
看護師求人に問い合わせメールを送るときのポイント
顔が見えない分、メールの文面で与える印象は重要です。まずは、看護師求人に問い合わせメールを送るときのポイントをご紹介します。
1. 絵文字や顔文字、話し言葉はNG
看護師求人に問い合わせメールを送る際は、最低限のビジネスマナーを守った文面を意識してください。仮に応募先の雰囲気がフレンドリーであったとしても、絵文字や顔文字、「！」は使わないようにしましょう。
メールでやり取りをしている時点から、社会人としての常識を持ち合わせているかをチェックされています。話し言葉と書き言葉の区別をしっかりとつけて、間違えやすい敬語にも注意してください。
「大丈夫です」→「問題ございません/可能です」
「すみません」→「申し訳ございません」
このように書き換えるだけでも、読み手に与える印象は大きく異なります。
2. 簡潔にまとめて読みやすくする
採用担当者は、採用選考、面接、応募者とのやりとりなど基本的に多忙な状況が多いです。そのため、ひと目で理解しやすいように簡潔にまとめましょう。
文面が詰まった印象のメールは読み手にとって負担がかかるため、適宜改行したり、箇条書きにしたりして、視覚的にも読みやすくなるよう工夫してください。
3. 送信する前に読み直す
メールを送信する前に、一度声に読み直してみましょう。声に出して読むと、目で見るだけでは気がつかなかった不自然な言葉遣いや誤字脱字を見つけられます。
看護師求人の問い合わせメールの例文
ここからは、看護師求人の問い合わせメールの例文をご紹介します。併せてそれぞれのポイントも解説するので、ぜひチェックしてみてください。
応募状況に関する問い合わせメールの例文
まずは、応募状況に関する問い合わせメールの例文をご紹介します。
【件名・本文例】
医療法人○○会
○○クリニック 採用ご担当者様○○様突然のご連絡失礼いたします。貴院の採用ページを拝見してご連絡いたしました、○○（名前）と申します。貴院の採用ページに掲載されていた、○○（看護師のパート職など）の募集についてご連絡いたしました。募集が●月●日で終了しているのは承知しておりますが、まだ応募が可能であればぜひ応募したいと思い、ご連絡いたしました。勝手なお願いで大変恐縮ですが、お返事をいただけると幸いです。お手数をおかけして大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
採用条件に関する問い合わせメールの例文
次に、採用条件に関する問い合わせメールの例文をご紹介します。
採用条件を満たしていない場合であっても、関連するスキルや経験があれば検討してもらえるケースがあります。条件の不足を補填できるようなアピールを盛り込むのがポイントです。
【件名・本文例】
医療法人○○会
○○クリニック 採用ご担当者様○○様突然のご連絡失礼いたします。貴院の採用ページを拝見してご連絡いたしました、○○（名前）と申します。貴院の採用ページに掲載されていた、○○（看護師のパート職など）の募集要項について質問があり、ご連絡いたしました。貴院の応募資格に、看護師経験5年以上と書いてありました。私は看護師として働き始めて4年目と、貴院の求める経験よりも日が浅いのですが、4年間の中でリーダー業務を担当し、病棟スタッフを取りまとめてきた経験があります。
また研修やセミナーには積極的に参加し、看護師として必要な知識やスキルを身につけて参りました。
条件に合わないことは承知の上ですが、もしもこのような経歴でも応募可能でしたら、ぜひ応募したいと思い、ご連絡いたしました。
勝手なお願いで大変恐縮ですが、ご検討いただけると幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
病院見学を申し込むときのメールの例文
ここでは、病院見学を申し込むときのメールの例文をご紹介します。
病院見学を申し込む際は、無駄なやり取りを省略するためにも、希望の日時を3つほど挙げておきましょう。日時を記載する際には、採用担当者が読みやすいよう箇条書きにしてください。
見学をさせてもらった後は、その日のうちにお礼メールを送り、感想を伝えておくと丁寧です。
【件名・本文例】
医療法人○○会
○○クリニック 採用ご担当者様突然のメールで失礼いたします。貴院の採用ページを拝見いたしました、○○（名前）と申します。○○（看護師のパート職など）の仕事を探しており、応募に際しまして貴院（適宜書き換える）の求人情報を拝見したところ、○○（雰囲気や制度など魅力を感じた点を簡潔に書く）に魅力を感じました。そこでご相談なのですが、下記の日程のいずれかで、職場の様子を見学させていただきたく存じます。・●月●日（曜日）●時〜●時
・●月●日（曜日）●時〜●時
・●月●日（曜日）●時〜●時
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご検討いただければ幸いです。ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。
看護師求人の問い合わせメールの書き方や注意点
ここでは、看護師求人の問い合わせメールの書き方や注意点について解説します。
見やすく印象の良いメールを書くためにも、ぜひチェックしてみてください。
件名
採用担当者がメールを受け取ったときに、まず目に入るのが件名です。件名は、メールの内容が分かりやすいように工夫しましょう。
例えば「よろしくお願いいたします」や「はじめまして」などの件名だと、どのような内容のメールなのか予想できません。迷惑メールと判別されてしまうおそれもあります。
下記のように、メール本文に書いた内容を短くまとめられているのが理想です。
・看護職への応募の件について/○○ ○○（姓 名）
・応募書類送付の件/○○ ○○（姓 名）
・病院見学についてのお問合せ/○○ ○○（姓 名）
件名の後には、自分のフルネームも忘れずに入れておいてください。
本文
本文の始まりには、会社名（法人名）、部署名、担当者名を書きます。病院の場合は、人事部の人の名前が分からないことも多いため、採用ご担当者様と記載すれば問題ありません。
また、メールの本文を読みやすくするためには、一文が長くなりすぎないように意識してみてください。一文につき、60～80文字程度が目安です。あれこれ内容を詰め込もうと欲張らず、一文につき、ひとつのメッセージになるよう意識してみましょう。
ビジネスメールでは、本文の末尾に署名を入れるのが基本です。基本的に記載する項目は次のとおりです。
・所属（会社名・部署名）
・名前
・住所（なくても可）
・電話番号
・メールアドレス
罫線を入れたり、枠で囲んだりして、本文との区切りが分かるようにしておくと良いでしょう。
メールアドレス
問い合わせに使用するメールアドレスにも、いくつか注意点があります。携帯のメールアドレスは、設定によって応募先が受け取れない可能性があるため避けておくのが無難です。
また、今働いている職場のメールアドレスは、トラブル防止のためにも使わないでください。仕事中にメールを送信していると思われると、応募先に不誠実な印象を与えてしまうかもしれません。
メールアドレスのユーザー名部分は、自分の名前や数字などシンプルなものにしておきましょう。メールアドレスが採用の可否に影響を与える可能性は低いですが、場合によっては悪印象を与えてしまうケースもあります。
添付ファイル
添付ファイルを送信する場合は、ファイル名を「日付・内容・名前」にして、採用担当者が管理しやすいように心がけてください。データのレイアウトを崩さないためにも、PDFに変換した状態で送付しましょう。
また、個人情報が記載されている場合は、ファイルにパスワードを設定すると安心です。その際は、ファイルを添付したメールとは別に、パスワードを記載したメールを送る必要があります。
ただし、担当者によっては負担に感じてしまうケースも考えられるため、応募先の状況を考慮しながら判断してください。
最後に、送るファイルの容量が1MB以下になっているか確認しましょう。採用担当者は多くのデータを受信するため、容量に配慮があると親切です。ファイルを圧縮する場合には、先方が解凍可能かを事前に確認しておいてください。
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まとめ
メールの文面は、顔が見えない分応募者の印象を大きく左右します。ビジネスメールのマナーを守りながら、読み手の立場に立った分かりやすいメールを意識しましょう。
件名や本文が簡潔で見やすいことはもちろん、メールアドレスの内容やファイルを添付する際の配慮も大切です。
メール問い合わせの時点から面接は始まっていると考えて、採用につながりやすいメールを目指してください。
