手術室看護師からの転職におすすめの職場|働き続けるメリットも解説

日々緊張感のある職場で働く手術室看護師は、心身ともにハードな仕事です。自分のキャリアを見直し、転職を考えることもあるでしょう。

しかし、「疲れたという理由で辞めてしまってもいいのか」「どこに転職したら良いのか」と悩む人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、手術室看護師が転職を考える主な理由や、転職を考えたときにすべきこと、手術室看護師におすすめの転職先などについて紹介します。

手術室看護師から転職を考える理由

手術室看護師は、どのようなときに転職を考えるようになるのでしょうか。手術室看護師が転職を考える主な理由を紹介します。

プレッシャーが大きい仕事なので精神的負担が大きい

手術室看護師が転職を考える理由として、仕事中のプレッシャーが大きく精神的負担がかかることが挙げられます。

手術室看護師は、自分のちょっとしたミスが患者様の命に関わることもある、責任の重い仕事です。手術中は常に緊張感があり、チーム内がピリピリした雰囲気になることも多々あります。

毎日そのような環境に身を置くことでストレスが溜まり、転職したいと考えるようになるのです。

また、ハードワークな環境のわりには給料が少ない傾向にあるため、そういった理由で転職する看護師も少なくないようです。

オンコール待機だと休日でもゆっくり過ごせない

オンコールの待機で休日にゆっくり休めないという理由で、転職を考える手術室看護師もいます。

手術室看護師は緊張感のある環境のなか、何時間も立ちっぱなしで働き続けることもあります。「休日はゆっくり心と体を休ませたい」と思う人もいるでしょう。

しかし、オンコールで待機していると、いつ呼び出しがくるかわからないので、休みでも気が抜けません。ゆっくりと休息が取れない生活を続けるうちに疲れが溜まってしまい、転職を検討するようになるようです。

幅広い知識と技術を学ぶ必要がある

一般的に手術室看護師は、さまざまな科の手術を担当します。そのため、ひとつの科を極めるのではなく、複数の科の幅広い知識と技術を学ばなくてはなりません。

加えて、手術で使用する特殊な器具や機械の使い方を覚える必要があります。忙しく働くなかで、膨大な量の知識や技術を習得しなくてはならないため、「対応しきれない」と思って転職を考える人もいます。

患者様とのコミュニケーションが少ない

患者様とのコミュニケーションが少ないことが理由で、転職を考える手術室看護師もいます。

基本的に手術室看護師が患者様とコミュニケーションを取る機会は、手術前後のみです。患者様との関わりにやりがいを見出すタイプの人は、物足りなさを感じるでしょう。

手術室看護師からの転職を考えたときにすべき3つのこと

手術室看護師として働いていると、精神的な負担が大きい、オンコールでゆっくり休めないなど、大変なことがいろいろあるでしょう。一方で、手術室看護師として働けば、以下のようなやりがいを見出せることも事実です。

・複数科の経験が積める
・手術を円滑に進めるためのサポートができる
・チームで連携して働く達成感が得られる

転職してから後悔することがないように、そして自分に合った働き方をするために、ここで紹介する3つのことについて考えてみましょう。

今の職場で新たな目標が持てそうか考えてみる

転職したいと思ったら、まずは今の職場で新たな目標がもてそうかを考えてみましょう。手術室看護師は覚えることが多く、とくに配属されて1年間はきついと感じる人が多いといわれています。

経験を積んで仕事に慣れてくれば、だんだんと楽になってくるかもしれません。「○○のオペを担当してみたい」など、今の職場で新たな目標が立てられそうなのであれば、もう少し手術室看護師として頑張ってみるのも良いでしょう。

他部署に異動することで解決できそうか考える

転職活動は、何かと労力がかかるものです。転職に向けて動き出す前に、今何に悩んでいるのかを明確にして、その悩みが他部署に異動すれば解決できそうかを考えてみましょう。

手術室看護師として身につけた多方面の知識や技術は、他部署でも活かせます。他部署への異動であれば、苦労して転職活動する必要もありません。上司に部署異動できないかどうかを相談してみましょう。

他院・他機関への転職を検討する

新たな目標を立てる、部署異動するといった方法でも悩みが解決できそうにない場合は、他院・他機関への転職を検討しましょう。手術室看護師として複数科の知識と技術を身につけ、ハードな環境で働いてきた経験は、転職活動でも役立ちます。

また、医療機関の多くは常に人材不足で、高齢化にともない看護師の需要も高まっているので、それほど転職には苦労しないでしょう。

ただし、今の悩みや自分の希望を明確にしないまま転職すると、失敗する可能性があります。どんな職場ならやりがいをもって働けそうか、今の悩みを解決できそうか考え、言語化してみましょう。そうすれば、転職先に求める条件が明確になります。

手術室看護師から転職する方におすすめの職場4選

手術室看護師から転職する場合、どんな職場が向いているのかがわからない人もいるのではないでしょうか。そこで、手術室看護師の転職先としておすすめの職場を紹介します。

ICU

手術室勤務の経験を活かして働きたいなら、ICUがおすすめです。手術室とは患者様のフェーズが異なるため、これまでの経験を活かしつつ、患者様へ丁寧なケアを提供したい方に向いています。

患者様の容体やモニターの数値を見て、自分で判断して業務を行う機会も増えるため、スキルアップを目指す人にもおすすめです。

特定科の病棟看護師

特定科の病棟看護師も、手術室看護師の転職先としておすすめです。手術室看護師は複数の科の知識と経験を身につけているので、未経験でも挑戦しやすいでしょう。

とくに形成外科や整形外科など、手術の機会が多い科は、手術室勤務の経験を活かしたい人に向いています。

介護老人施設

医療機関以外への転職を考えているなら、介護老人施設を検討してみてはいかがでしょうか。介護老人施設の看護師の主な業務内容は、入居者の健康管理や容体急変時の看護処置などです。

医療ケアをする場面は少ないものの、利用者と交流する機会が多いので、コミュニケーションを大切にして働きたい人に向いています。

また、一般病院と比較すると介護老人施設は残業が少ない傾向です。夜勤のない勤務形態を選べることもあるため、ワークライフバランスを重視したい人にも良いでしょう。

美容クリニック

手術室勤務の経験を活かしたい、給与面重視という人には、美容クリニックもおすすめです。特に手術の機会が多い美容外科なら、自分の知識や技術が活かせます。

保険外診療が多い美容クリニックは収益性が高く、インセンティブ制度が設けられています。制度の内容はクリニックによりますが、患者様から指名を得た場合や、高額の商品をご購入いただいた場合にインセンティブが付与されます。給与アップを目指す人も満足できるでしょう。

美容クリニックへの転職を検討するなら、美容医療業界に特化した転職サポートを行うビナラボをご活用ください。

ビナラボは美容ナース専門の転職支援サービスです。希望の働き方や理想のキャリアを丁寧にヒアリングし、求職者に合ったクリニックをご紹介いたします。

現役の美容ナースに相談したり、美容クリニックの施術を体験できるイベントに参加したりすることも可能です。電話・メールで無料相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

下記の記事にて、病院以外の看護師の転職先についてくわしく紹介しています。ぜひご覧ください。
病院以外の看護師の転職先とは?おすすめの転職先と選び方について

まとめ

手術室看護師は、日々緊張感のある環境で働くため、精神的に負担がかかりやすい傾向にあります。長時間立ちっぱなしになったり、オンコールで休日にゆっくり休めなかったりするので、体力的にもハードです。心身ともに疲れて転職を考えることもあるでしょう。

しかし、手術室看護師として働くメリットもあるので、まずは今の職場で頑張れないか、部署異動で悩みが解決できないかを考えてみることが大切です。どうしても悩みが解決できそうにないと思ったら、転職を検討しましょう。