【看護師の転職マニュアル】履歴書はどう書く?基本マナーから徹底解説!

看護師が転職する際にも、一般的な転職と同じように履歴書が必要です。履歴書の内容によって採用担当者に与える印象が変わるため、しっかりとマナーを守った上で記入しましょう。

今回は、看護師が転職する際に基本となる履歴書のマナーや書き方について詳しく解説します。

看護師が履歴書を書くなら手書きとパソコン、どっちが良い?

最近では、手書きの履歴書だけでなくパソコンで入力した履歴書を提出するのも一般的です。看護師の転職では、基本的にはどちらの履歴書でも大丈夫ですが、法人によっては手書きの履歴書を指定している場合もあるため注意しましょう。

特に指定がない場合で何枚も履歴書を提出する場合は、パソコンで作成したほうが効率的です。

看護師はほかの業種に比べて人柄を重視している傾向にあるため、履歴書から人間性や適性を判断するケースもあります。

書類の正確性などもチェックされるので、履歴書を書く際は、ネットや雛形の書き方を見ながら間違えないように記入しましょう。

看護師が履歴書を書くときに知っておきたいマナー

看護師の採用は、履歴書だけで判断されるわけではありません。とはいえ、マナーに沿って正しく書かれている履歴書は、採用担当者に対して良い印象をもたらします。

ここからは、最低限知っておきたい履歴書のマナーをふたつ紹介します。

空欄を作らない

履歴書には、氏名や生年月日、住所などのほかにも、志望動機や自己PRなど自由に記入できる欄が設けられています。これらすべての項目に対して記入を行い、空欄を作らないのが履歴書作成における最低限のマナーです。

例えば、FAX番号を記入する欄に対してFAXを所持していない場合は「なし」と記入すると良いでしょう。本人希望記入欄など、特に記入することがない場合も「貴院の規定に従います。」と書くのがおすすめです。

志望動機や自己PR欄は、少し大きめに取ってあることが多いですが、文章が短すぎて空白が目立つのも良くありません。そのため、記入欄の8割程度が埋まる文章量を心がけて記入すると良いでしょう。

修正テープを使わない

手書きの履歴書で起こりがちなのが、書き間違いです。「せっかく書いたのに」という気持ちはわかりますが、書き間違えた箇所を修正テープで消し、その上から記入し直さないように注意しましょう。

同じように、二重線や訂正印での修正もNGです。履歴書は公に提出する書類ですので、修正して提出するのはマナーに反します。人によっては「常識に欠けた人」と見られてしまうこともあるため、注意しましょう。

書き間違えた場合は、新しい履歴書の用紙に書き直します。また、書き間違えをしないよう、下書き用の履歴書を作ってから、それを見て清書するのもおすすめです。

項目別に詳しく紹介!看護師の履歴書の書き方

ここからは、履歴書の項目別に正しい書き方を詳しく紹介します。看護師が転職で成功できるポイントも押さえて解説するので、履歴書を書き慣れている人も書く前に確認しておきましょう。

氏名・住所・電話番号

氏名・住所・電話番号は基本的な項目ですが、ポイントを押さえて記入すれば、採用担当者からの印象も良くなります。

氏名

氏名はできるだけ大きくはっきりとわかりやすいように、自分の名前を記入しましょう。名字と名前の間は少し離して書き、ふりがなを必ず記入します。

住所

住所は、現住所の都道府県名から記入します。建物名や部屋番号なども省略せずに、正式名称で記入しましょう。

電話番号

電話番号は、履歴書の用紙によってさまざまです。固定電話と携帯電話の欄が分かれている場合は、それぞれに電話番号を記載しますが、固定電話を契約していない人は「なし」と記入しておきましょう。

電話番号の記入欄がひとつしかない場合は、連絡がつきやすい携帯電話の番号を書くのが基本です。

写真

履歴書に貼る写真は、40mm×30mmサイズで、3ヶ月以内に撮影したものです。古い写真やサイズが異なる写真は貼らないように注意してください。

写真は、スタジオでプロのカメラマンに撮ってもらう方法と、証明写真機で撮る方法があります。どちらでも構いませんが、服装はジャケットを着用するのがマナーです。

履歴書の写真は、採用担当者への印象を大きく左右する要素となるので、できるだけ明るい印象の写真を貼ると良いでしょう。

経歴

経歴を記載する欄には、学歴や職歴を記入します。学歴は、高校卒業から書くのが一般的です。

職歴を書くときは、病院名や部署名は省略せず正式名称で記載します。看護師の転職では、入社や退社という言葉は使わず、入職・退職と記入しましょう。現在も在職している場合は、「現在に至る」と記入します。

入職や退職を一行に書いたり、退職の項目を記載する際、「〃」で病院名を省略したりするのは間違いです。入職・退職はきちんと一行ずつ書きましょう。

正職員以外で務めていた場合は、「非常勤として入職」など雇用形態まで記入すると良いでしょう。

また、看護師の転職だからといって看護師以外の職歴を省くことはありません。看護師以外の職歴がある場合は、職歴に記入しておきます。

免許・資格

所持している免許や資格は、取得順に記入するのがマナーです。看護師免許の場合は、「〇〇年○月 看護師免許取得」と記入します。

正看護師免許や准看護師免許は、そのまま記入しても問題ありませんが、専門看護師や認定看護師の免許のように分類がある場合は「専門看護師(○○)」などカッコ書きで分類まで記入するようにしましょう。

志望動機

志望動機は、採用担当者が注目するところです。どれくらいの熱意を持って応募してきたのか、この病院で長く働いてもらえるのかなどを判断する材料にもなります。

志望動機は、自身の長所やスキル、応募先を選んだ理由、看護に対する思いなどをまとめて記入することが重要です。

前職での経験やこれまで実践してきた看護などを含めながら記載すれば、より説得力のある志望動機になるでしょう。

応募先の病院の理念などを踏まえて、共感した部分などを盛り込むのも良い方法です。

自己PR

自己PRには、自身の強みを記入します。体力があることやコミュニケーションスキルが高いことなど、看護師として活かせる強みをたくさんアピールできると良いでしょう。

自己PRは、文章としてまとめるのが難しい部分ではありますが、まず長所を簡潔に述べてから、その強みを裏付けるエピソードを書くようにすると説得力のある履歴書になります。

本人希望記入欄

この欄は、希望の配属先や入職日、勤務時間など、自身の要望がある場合に記入する欄です。配属先には正しい部署名を、要望はできるだけ簡潔に記載するようにしましょう。

特に希望を申し出ることがない場合は、「貴院の規定に準じます」と記入し、空欄を作らないようにします。

【提出方法別】履歴書を持参・郵送するときのマナーは?

履歴書は、持参するか郵送で提出することになります。この提出方法にもそれぞれマナーがあるため、しっかり押さえておきましょう。

面接で持参する場合

面接時に直接履歴書を持参する場合は、クリアファイルに履歴書を入れたうえで封筒に入れます。

自分で持参するので封筒に宛名は必要なく、面接時にすぐに見られるようにするため、封はしません。クリアファイルに入れる順番は、上から「添え状」「履歴書」「職務経歴書」です。

面接官にそのまま手渡しする場合は、封筒から出してクリアファイルごと提出します。

面接の流れやポイントについては、以下の記事を参考にしてみてください。
【看護師の転職面接】よく聞かれる質問や成功のポイント

郵送する場合

郵送で提出する場合は、A4サイズの封筒に入れ、封筒の表面の左下側に「履歴書在中」と赤字で記載します。

宛先の病院名は、省略せず正式名称を書きましょう。また、病院宛に出す場合は「御中」、担当者宛に出す場合は「様」を使います。切手を貼るときも、斜めにならずまっすぐ貼るように心がけましょう。

まとめ

履歴書の書き方や提出方法を知っていたつもりでも、「正しい書き方やマナーではなかった」という人も多いのではないでしょうか。履歴書は、採用担当者への印象を左右する大切な書類です。

正しい書き方とマナーを実践して、転職活動を成功させましょう。