看護師が仕事を定時で帰るコツ5選!残業が多くなる原因から改善策までを解説

定時で帰るコツを知る前に|看護師の残業が多くなる原因

現在、約7割の看護師が残業せざるを得ない状況にあります。なぜ看護師の残業が常習化しているのか、5つの理由を解説します。

急患対応

急患対応は、残業が多くなる原因のひとつです。病院で勤務していると、救急搬送されてくる患者の対応や急変時の処置など、通常業務以外の仕事もこなさなければなりません。

すべての病院で緊急時のサポート体制が整っているとは限らず、急患対応をするために必然的に残業が増えてしまうケースがあるようです。

看護師の人員不足

業務量をこなすだけの十分な人員配置がされていなければ、時間内に業務を終わらせることは難しいものです。

近年は患者の高齢化や重症化、認知症などの増加により、ひとりに課せられる仕事量が増え、人手不足の医療機関は増加しています。さらに、定時で上がれる病院や施設への転職を希望する看護師が増えるほど、残業のある病院では看護師の確保が難しくなります。

必要な人員が集まらなければ、残業で対応せざるを得なくなってしまいます。

不規則な勤務形態や引き継ぎ業務の発生

施設で異なりますが、24時間稼働している医療機関では、交代制勤務が一般的です。基本的には、2交替と3交替が多く、日勤や夜勤など不規則なシフトで勤務します。

2交替制は、日中と夜間のみの勤務形態ですが、3交替制では8時間ずつ、日勤・準夜勤・夜勤に分けて勤務します。それぞれ交代時に看護師への引き継ぎ業務が発生するため、時間外労働が多くなってしまうのです。

看護記録の記帳

看護師の仕事のひとつに看護記録の記帳があります。看護師や他職種との情報共有のために、看護記録に患者の経過や状態、治療内容などを記帳します。

しかし、日々の業務に追われていると、落ち着いて看護記録を記載する時間が取れません。業務後に看護記録を書くことが多くなり、必然的に残業が増えてしまいます。

看護記録に不備があれば、適切なケアが行えていなかったと判断されてしまいかねません。万が一、医療訴訟になった際に看護記録が重要な証拠となるため、正確に記載する必要があります。

電子カルテを導入する職場も増えており、記録が楽になったとはいえ、多忙な看護師にとって業務時間内に記録を終わらせることは、まだまだ難しいようです。

勉強会や研修への参加

医療分野の専門知識が必要な看護師は、日々の勉強が欠かせません。医療技術は日々進化しているため、新しい知識を柔軟に取り入れる必要があります。

研修や勉強会は勤務時間内に行われることが通例ですが、業務に追われていると時間の確保が難しい場合もあります。そのため、勤務時間外に実施せざるを得ないこともあるでしょう。

看護師が定時で帰るコツ5選

残業を減らすには、業務のやり方などを見直すことが大切です。ここからは、すぐに実践できる看護師が定時で帰るコツを5つ紹介します。

スケジュールに優先順位をつける

スケジュールに優先順位をつけると、効率良く業務を進められるようになります。

検査や処置、入院対応など、優先的に行う業務はあらかじめスケジュールに組み込み、スキマ時間ができたらバイタルサインや環境整備などの時間にあてましょう。

また、個々の業務にかかる時間を記録してみるのもおすすめです。例えば、自分自身は「看護記録は5分で書ける」と思っていても、実際に時間を計ってみたら10分かかっていたなど、記録することで改善点がわかることもあります。

改善点を把握したら、具体的な対策法を考えて実践しましょう。

看護記録に時間がかかるのであれば、一度に書こうとせずに患者への対応中に気付いた時点でメモを取るように心がけます。メモを見ながら記録できれば、記載にかける時間を削減できるでしょう。

人に任せられる仕事はあえて後回しにする

自分以外の看護師にも任せられる仕事をあえて後回しにすることも、定時で帰るコツです。

看護師の仕事には、患者様の処置や環境整備など幅広い看護師が対応できる仕事と、看護記録など自分にしかできない仕事があります。

ほかの看護師にも任せられる仕事は、時間の余裕がある人に手伝ってもらいながら、着々とタスクを消化していきましょう。

ただし、常に助けてもらってばかりいると、いざというときに助けてもらえなくなるおそれがあります。

人に頼りすぎるのではなく、自分も手伝えるときは手伝ったり、普段から意識して時間内に仕事を終わらせたりすることは欠かさないようにしましょう。助けが必要になったときにお願いできるように、相手との信頼関係を築くことがポイントです。

体調管理をしてベストコンディションで望む

定時で帰るためには、体調管理をおろそかにしてはいけません。体調不良や寝不足が続くと注意散漫になり、同じ仕事でもいつも以上に時間がかかってしまう場合があります。

1日にすべき仕事量が変わらなくても、体調が優れなければその分時間がかかってしまい、残業が必要となってしまいます。

業務時間内に仕事を終えるために、バランスの良い食事を心がけ、無理をしないようにするなど、体調管理に努めましょう。1日の疲れをしっかりリセットするためにも、睡眠時間をしっかり確保することも大切です。

先輩看護師を見習う

残業をしないと仕事が終わらないのであれば、定時で帰る先輩看護師の働き方を参考にするのがおすすめです。

先輩看護師の仕事の手順やスキマ時間の活用法などを観察してみましょう。事前準備やメモの取り方など、参考になる点が多いはずです。自分の働き方との差を発見したら、先輩看護師の真似をして、自分の業務に取り入れてみましょう。

勤務形態を見直す

勤務時間帯によっては残業が多くなる場合があるため、勤務形態を見直して残業を減らす方法もあります。

特に日勤の看護師は、勤務時間前に夜勤からの引き継ぎがあったり、勤務時間後に夜勤への引き継ぎが必要になったりするため、残業が発生しがちです。

ふたりの看護師が協力しながら業務を進め、1時間程度の時差出勤を取り入れれば、残業時間の短縮につなげることもできるでしょう。始業時間前の申し送りが常態化している場合は、引き継ぎ時間を固定するなど、自主的に残業をする雰囲気をなくすことも大切です。

改善しても定時で帰れないのであれば転職するのもひとつの手

残業が多く改善の見込みがないのであれば、転職も選択肢のひとつとして検討しましょう。残業が発生する理由はさまざまで、病院側の問題であるケースもあります。

定時で帰るために業務のスケジュールを見直したり、体調管理に努めたりしても残業時間が変わらない場合は、残業が少ない職場やワークライフバランスが整った職場への転職を検討してみても良いかもしれません。

美容クリニックは比較的残業が少ない業界といわれています。定時で帰れる仕事をお探しの方は、美容医療業界専門の人材紹介サイト美容看護師(ナース)専門の転職サイト「ビナラボ」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

看護師は慢性的な人員不足や緊急時の対応、勉強会や研修の参加などの理由から、時間外労働が多くなりがちです。

定時で帰るためには、仕事の優先順位をつけて業務効率を上げたり、定時で帰る先輩看護師を見習ったり、体調管理をしっかりと行うなどの対策が必要です。今回紹介した定時で帰るコツを実践し、プライベートな時間も充実させていきましょう。