看護師を辞めたら幸せになれる?辞めて後悔しないために知っておくべきポイント

「看護師の仕事がつらい…。辞めた方が幸せになれるかもしれない」そう思っていても、今後のキャリア形成に対する不安から、行動するのを躊躇してしまう人もいるでしょう。

そこで今回は、看護師を辞めたら幸せになれるケースと後悔するケース、納得のいく形で仕事を続けるためのヒントを紹介します。それぞれの特徴を知り、看護師を辞めるかどうかの判断材料にご活用ください。

看護師を辞めたら幸せになれる?

まずは、看護師を辞めて幸せになれる人の特徴を3つ紹介します。

看護師で働く以外の目標や夢を持っている人

「飲食店を経営したい」「ネイリストとして美容の道に進みたい」など、看護師以外の目標や夢がある人は、看護師を辞めても後悔することはありません。異なる分野に挑戦する場合でも、明確な目標があれば転職後もやりがいをもって働けるはずです。

また、看護師として病院マネジメントや看護教育に携わるなど、自分にとって納得のいく結果を残せた人の場合も、辞めることに対して後悔は感じにくいです。目標の達成が自信につながり、次のステージでも活躍できるでしょう。

とはいえ、やりたいことがあるからといって簡単に辞めてしまうと、今後のキャリア形成に影響が出るおそれもあります。看護師にかぎらず、転職ではこれまでのキャリアが重視される傾向にあるため、しっかりとスキルや経験を積んでおくことが大切です。

結婚や出産などに応じて辞める人

結婚や出産など、人生のライフイベントをきっかけに看護師を辞めざるを得ない人もいます。

結婚を機に引っ越したり、子どもの面倒をひとりで見なければならない状況だったりすると、仕事を続けることが難しい場合もあるかもしれません。

この場合、自分ではどうにもならない環境の変化が退職理由となるので、気持ちを切り替えやすく、後悔する人は少ないでしょう。

看護師の仕事自体が向いていないと感じている人

看護師の仕事に向いていないと感じている人は、看護師以外の仕事を探した方が幸せになれる可能性が高いです。

手先が不器用で採血や点滴がうまくできないと、患者様に不安を与えてしまうことにもなりかねません。細かい仕事が苦手だとプレッシャーがかかりやすく、ストレスを感じやすくなります。

また、看護師は患者様に対して、常に寄り添う気持ちをもつ必要があります。しかし、「患者様のことが考えられず、寄り添ってあげられない」という気持ちがあると、自分を責めたり、ネガティブな感情が湧きやすかったりなどして、仕事を続けるのがつらくなる人もいるでしょう。このような場合は、看護師よりも向いている仕事があるのかもしれません。

看護師を辞めたら後悔する人の特徴

一時的な感情で安易に辞めてしまうと、後悔することにもなりかねません。ここからは、看護師を辞めて後悔する人の特徴を解説します。

職場の人間関係で辞めてしまった人

職場の人間関係が理由で看護師を辞めた場合、後悔する可能性が高いです。どの職場でも人間関係の悩みはありますが、看護師の職場は閉鎖的になりやすく人間関係に悩む人は多いようです。

看護師は人の命を預かる職業である以上、緊張感をもって仕事にあたらなければなりません。些細なミスが重大な出来事に発展する場合もあるため、仕事のミスに対して厳しく言及する上司もいるでしょう。

許容できる範囲であれば受け止めることもできますが、叱責される回数が増えると精神的にもつらくなってしまいます。また、女性が多い職場のため、仕事ができたり、人気があったりすると嫉妬の対象になりやすいのも人間関係が悪くなる要因といえるでしょう。

しかし、たとえ看護師を辞めても人間関係のトラブルが全くなくなるとは言い切れません。仕事にやりがいを感じているのであれば、職場を変えて新しい人間関係を築く方法を考えましょう。看護師を辞めて後悔する前に、仕事を続けながら自分らしく働ける職場を探すことをおすすめします。

突発的な感情で辞めてしまった人

一時的な感情を抑えられず勢いで辞めてしまうと、後悔してしまうケースがあります。

看護師の仕事は複数の業務を同時にこなさなければならず、慢性的に忙しい状態です。疲労がたまってくると心に余裕がなくなり、心身にもストレスをため込みやすくなります。

疲れている状態で周りから嫌なことを言われたり、理不尽な扱いを受けたりすると、辞めたい気持ちは強くなってしまうものです。ここで感情にまかせて辞めてしまった場合、落ち着いたときに「そんなに悪い職場ではなかった」「仕事にやりがいを感じていた」などと考えて後悔する人もいます。

一時的な感情で辞めてしまうのではなく、一度冷静になって「本当に看護師を辞めてもいいのか」を考えた方が良いです。

多忙さが原因で辞めてしまった人

24時間稼働している病院や施設などは交代勤務が必須です。日勤や夜勤などで生活リズムが崩れやすく、日常業務にも追われるため疲れきってしまいます。

しかし、多忙さを理由に看護師を辞めてしまうと、やりがいを見いだせないまま後悔だけが残る可能性があります。特に、新人の頃は仕事に慣れるまでに時間がかかるものです。理想と現実にギャップを感じても、地道に経験を積む必要があります。

夜勤がつらいのであれば、日勤業務のみの部署へ異動したり、転職したりするなどで改善できる場合があります。

看護師を続けるためのポイント

「看護師を辞めて後悔したくない」「もう少し看護師として頑張りたい」という人におすすめの看護師を続けるためのポイントを紹介します。

休暇を取りリフレッシュする

忙しさのあまり、ストレスを抱えていたり心が落ち着かなかったりすると、自分の将来についてゆっくり考える余裕がありません。まずは、有給休暇を取得して心身をしっかり休ませてあげることをおすすめします。映画鑑賞や読書など、好きなことをして過ごして気分転換を図りましょう。

とはいえ、休暇を取っても仕事に行くのがつらいと感じる場合もあるかもしれません。そんなときは、思い切って休職してみるのもひとつの手です。

休職期間中に自分と向き合い、本当に看護師を辞めたいのか考えてみましょう。じっくり考える時間を取れば、冷静に判断できて看護師として幸せに働き続ける方法が見つけやすくなります。

部署異動を希望する

「残業が多い」「忙しい」などの理由で看護師を辞めたいと思っている人の場合、部署異動を希望してみるのもおすすめです。業務量が多くて負担に感じているのであれば、調節できないか職場に相談してみましょう。

夜勤がない部署に異動すれば、身体的な負担は軽減できます。部署が変われば人間関係の悩みも解消されるかもしれません。

とはいえ、部署異動はタイミングの問題や希望部署とのすり合わせに時間がかかる場合があります。 すぐには対応できないこともあるため、時間に余裕をもって伝えましょう。

転職する

職場環境に不満がある場合は、働く場所を変えるだけで解決できる場合があります。「看護師を続けたいけれど、今の環境では良くなる見込みがない」と感じている人は、自分に合った病院への転職を検討しましょう。

環境が変われば人間関係や業務内容も一新されるため、看護師を辞めずにやりがいをもって働ける可能性が高まります。

また、病院以外でも看護師が働ける転職先はたくさんあります。以下の記事では病院以外の転職先を紹介しているので、ぜひご参考ください。

病院以外の看護師の転職先とは?おすすめの転職先と選び方について

まとめ

看護師を辞めたい理由が「目標や夢がある」「結婚や出産などのライフイベントで辞めざるを得ない」「看護師に向いていない」の人は後悔することなく、幸せになれる可能性が高いです。

一方、「職場の人間関係」「感情コントロールができなかった」「多忙すぎる」が原因で看護師を辞めてしまうと後悔する場合が多いようです。

仕事がつらいときは、部署異動や休暇取得などを検討してみると良いでしょう。それでも解決しないときは、やりがいをもって働ける転職先を探してみるのもおすすめです。