看護師の転職先の選び方は?転職を後悔しないための注意点も解説

看護師の転職先はたくさんあるものの、職場によって働き方や勤務条件が大きく異なるため、どのように選べばいいのか悩みますよね。給与や労働条件、福利厚生など、何を重視するかは人それぞれです。

今回は、看護師ならではの転職先の選び方や注意点を解説します。転職後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、しっかりと押さえてから転職活動に臨みましょう。

看護師が後悔しない転職先の選び方

まずは、転職先を選ぶ時に注目したいポイントについて解説します。転職後に後悔しないよう、求人や病院の特徴をきちんと見極めましょう。

給与額を確認する

給与は生計を立てるうえで重要な要素となるため、必ず確認したいポイントです。

給与の総額は、以下のような仕組みで決まります。

・基本給:給与のベースとなり、必ずもらえるお金のこと。
・各種手当:残業手当、夜勤手当、通勤手当など病院によって定められている。

総支給額は、基本給と各種手当を合わせたものです。そこから社会保険料や税金が控除された金額が、手取り収入となります。

実際の生活イメージを掴むには総支給額だけでなく、手取り額を知ることも大切です。

また、規模の大きい病院の場合、賞与(ボーナス)が支給されます。賞与は原則として「基本給〇ヶ月分」と定められています。

給与面の確認をするときは、基本給や手当の詳細までチェックしてみましょう。

休日を確認する

休日の取り方も転職先を選ぶうえで大切です。特にプライベートを充実させたい方は欠かさずにチェックしましょう。

主な休日制度については、以下のとおりです。

週休2日制:2回休める週をひと月のなかで一回以上設ける
完全週休2日制:毎週2日間の休日がある
4週8休:4週間を1区切りとして考え、8日の休日を設ける

表記は似ているものの、実際の働き方はまったく違います。

たとえば、「一週間のなかで2日以上の休みが必ず欲しい」という方であれば、完全週休2日制の職場を選ぶのがおすすめです。

2交代・3交代制のどちらかを確認する

看護師の勤務形態は病院によって異なり、大きく2交代と3交代に分けられます。どちらにもメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルや好みに合わせて選ぶようにしましょう。また、夜勤で働きたくない場合は、日勤のみで働ける職場を探すことをおすすめします。

具体的な勤務時間例は、以下のとおりです。

2交代制

<勤務時間の例>
日勤:8:30~17:30
夜勤:16:30~9:00

2交代制は夜勤の勤務時間が長く、体力の負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。しかし、3交代制のシフトよりも出勤回数を減らせるため、まとまった休日がもらえるのがメリットです。

3交代制

<勤務時間の例>

日勤:8:30~17:30
準夜勤:16:30~1:00
深夜勤:00:30~9:00

3交代制は1回ごとの勤務時間が8時間程度と短いことがメリットです。ただし、2交代制のシフトよりも出勤回数が多くなる点がデメリットといえます。

教育制度が整っているか確認する

看護師としてのスキルアップや知識を高めていきたい方は、教育制度が充実している職場かどうかも確認しましょう。

たとえば、マンツーマンでの指導・相談に対応してくれるプリセプター制度を導入している職場であれば、スムーズに業務を覚えられます。また、院内外の研修や勉強会についてもチェックしておくのがおすすめです。

復職に対する受け入れ体制があるか確認する

ブランクのある看護師が職場復帰する際、復職者に対する受け入れ体制も気になるところです。

就職相談会や研修会で話を聞く機会があれば、どのようなサポートが受けられるのか質問しておくのもおすすめです。

特に子育て中の看護師の場合、子どもが急に体調を崩したときや託児所の有無など、子育てに対しての理解やフォロー体制があるのかどうかを確認しておくと良いでしょう。

看護師が転職先を選ぶときの注意点

看護師が働ける病院や施設は幅広いため、転職活動を始める前に業界をある程度絞ったり、自分の求める条件を洗い出したりする必要があります。転職先を探すときに気を付けたほうがよいポイントを押さえましょう。

自分の強みを理解した上で求人を探す

転職する際には、次の勤務先の条件だけでなく、自分自身についても見つめ直すことも大切です。

たとえば、看護スキルの経験が豊富な方は、病棟勤務や手術室勤務のある転職先を選べば自分の強みがさらに活かされます。

一方で、分の苦手なことは、転職先の条件から避けたほうが良いでしょう。せっかく賃金や労働条件が良くても、不得意な業務ばかりの職場では長く働くのは困難です。

転職先を自分の強みとマッチさせることで、入職後のギャップを減らせられます。

「自分の強みがよくわからない」という方は、家族や友人など身近な人に聞いてみるのもひとつの手です。自分では気づかなかった特性に気付くことができ、客観的な視点が得られます。

また、自分の強みを知るには、自己分析をするのもおすすめです。以下の記事では、自己分析の方法について詳しく紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
看護師が自己分析をする方法6ステップ!必要な理由やコツも紹介

高収入の求人は雇用条件や福利厚生を要確認する

転職先を探す条件として、収入面を重視している方もいるでしょう。高収入の求人を確認する際は、収入が高い理由を調べておく必要があります。

一般的に収入が高い求人は、専門性や高いスキルを求められることが多いです。

また、看護師が慢性的に不足している病院だと、高収入を提示しているケースがあります。離職率が高く、人手を確保するために待遇の良い条件を出している可能性もあるので、注意しましょう。

実際の業務内容と収入面の条件を照らし合わせたり、同じ業界の求人を見比べたりすると、収入面の相場はある程度見えてきます。

転職先の規模を調べる

転職先を選ぶときには、病院の規模を確認しておきましょう。

病床数が多い総合病院や大学病院などは入院患者が多く、異動によって幅広い知識や看護スキルを磨くこともできます。

しかし、規模の大きい病院は勤務形態がハードになりやすい傾向があり、夜勤続きになってしまうケースも少なくありません。不規則な勤務形態で心身に負担がかかりやすいことが難点です。

一方で小規模なクリニックは入院施設がなく、基本的に日勤のみの働き方ができます。なかには、美容クリニックや不妊治療クリニックなど、予約制を設けているところであれば、残業が少ない傾向があります。

仕事とプライベートを両立させたい方には、小規模なクリニックや施設がおすすめです。

転職エージェントを活用する

転職を成功させるには、無理なく働ける職場を選ぶのが大切です。仕事内容や給与面、勤務時間などさまざまな条件を相互的に見比べて、自分に合う職場を探さなくてはいけません。

数ある求人の中から自分に合った転職先を効率良く探すなら、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントでは、アドバイザーが求職者の要望をヒアリングしたうえで、希望に合った求人を紹介してくれるため、スムーズに転職活動を進められます。

また、求人先の内部事情も詳しく把握しているため、収入面や職場の雰囲気など、アドバイザーを通じて情報収集できるのもメリットです。

美容医療業界への転職を検討している方は、「ビナラボ」へご相談ください。美容業界に精通したアドバイザーが求人紹介から面接対策まで、フルサポートいたします。

無料相談も実施しているので、美容クリニックのお仕事について興味がある方はぜひお問い合わせください。

まとめ

看護師の転職を成功させるためには、収入面や休日制度、教育体制などさまざまな観点で、自分に合った職場を見つけるのがポイントです。自分自身の強みを理解したうえで、転職先に重視する条件を洗い出しましょう。