美容看護師(ナース)に向いている人・向いていない人の特徴を徹底解説!

一般的な病院勤務のほかに、看護師が活躍できる人気の転職先として美容クリニックがあります。美容看護師への転職は、どんな方にプラスになるのでしょうか。今回は、美容看護師に向いている人

の特徴と向いていない人の特徴、転職のコツを紹介します。

美容看護師に向いている人の5つの特徴

美容看護師は、美容に興味がある人、コミュニケーションが得意な人、向上心が高い人、看護業務以外の仕事も受け入れられる人、営業のセンスがある人に向いている仕事です。それぞれの理由をみていきましょう。

美容に興味がある人

一般的な病院勤務の看護師と美容看護師の大きな違いは、美に関する仕事に関わっているかどうかです。

美容外科や美容皮膚科など、美容クリニックに来院するのは美への意識が高い方たちです。美容看護師は美しくなりたい患者様をサポートする立場ですので、患者様の信頼感や納得感を得るためには、自分自身の美の意識も高める必要があります。

そのため、美容に興味があり、身だしなみを整えたりお化粧を楽しんだりすることが好きな方のほうが、美容看護師には向いています。実際に美容クリニックで施術を受けたことがある方も、美容看護師に向いているといえます。

また、看護師資格があり、美容に興味がある人ならアートメイク看護師もおすすめです。アートメイク看護師に向いている人については、下記の記事で紹介しています。

アートメイク看護師に向いている人とは?資格や求められるスキルを紹介!

コミュニケーションが得意な人

一般の病院に比べて、美容クリニックでは接客や営業のスキルが必要です。なぜなら、多くの美容クリニックでは、来院する患者様をひとりの「お客様」として接することも求められるからです。

特に、美容の施術に訪れる患者様の多くは不安を抱えているものです。そのため、美容看護師には、お客様である患者様の悩みに向き合ってカウンセリングし、不安を取り除けるような高いコミュニケーション能力が求められます。

人と関わることが好きな方、接客業のアルバイト経験がある方などに向いている仕事です。

向上心が高い人

美容クリニックは、最新の医療機器を扱ったり、最新の美容知識を得たりする機会も多いです。最新の技術に対応するべく、常に新しい技術や知識を吸収するだけでなく、患者様へわかりやすく説明できなければなりません。

向上心が高く、美容医療に対して積極的に知識を受け入れる努力ができる方が美容看護師に向いているといえるでしょう。例えば、先輩の空き時間を見つけて、自ら教えを乞うくらいの積極性がある方が向いています。

看護業務以外の仕事も受け入れられる人

美容看護師は、直接医療に関係しない次のような業務も担当します。

・院内の掃除

・電話対応

・物品の補充

そのため、看護業務だけでなく雑務もこなせる方に向いているといえます。

ただし、受付や事務員、営業カウンセラーなどの職種の方が在籍しているクリニックでは、看護業務に専念できる場合が多いです。転職の際は、職種や業務内容についてチェックしておくと良いでしょう。

美容看護師の主な仕事内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。

美容看護師ってどんな仕事?仕事内容や働くメリット、デメリットを解説

営業のセンスがある人

営業センスがある人は美容看護師に向いているといえます。美容クリニックでは、患者様の悩みに応じて美容系の商品を提案することがあるからです。

そして多くの美容クリニックでは、患者様の満足度を測る基準として売り上げ目標を設定しています。利益を上げるには、新規患者様、再診患者様、紹介患者様を増加させて、客単価を上げる工夫をしたり、物販の契約数を増やしたりしなければなりません。

営業経験がある方や、ヒアリング力、提案力がある方であれば活躍できる仕事といえるでしょう。

美容クリニックの売上目標については、下記の記事でも紹介しています。

美容看護師にノルマがあるって本当?どんな仕事内容なのか徹底解説

美容看護師に向いていない人の2つの特徴

美容看護師に向いている人の特徴を3つ取り上げてきましたが、反対に美容看護師に向いていない人はどのような人なのでしょうか。美容看護師に向いていない人の特徴を2つ紹介します。

看護師の知識やスキルを活かして働きたい人

美容クリニックの中でも特に美容皮膚科は大きな手術が少ないため、一般病棟で培ってきた医療知識や看護スキルを活かせないこともあります。

さらに、美容クリニックでの経験は臨床経験年数にカウントされないケースも多く見られます。美容クリニックでの経験を積みたい人にとっては良い環境ですが、一般病棟で必要とされる医療知識や看護スキルを磨きたい人には向いていません。

営業が苦手な人

美容クリニックには売上目標があり、営業スキルが必要です。また、コスメの販売や施術契約の獲得にノルマを課しているところもあります。

人によっては目標がモチベーションになることもあるでしょう。しかし、達成率や営業成績を人と比べてプレッシャーを感じてしまう方には、ノルマのある美容クリニックは向いていません。

なかにはノルマのない美容クリニックもありますので、美容に興味があって美容看護師に転職したい方は、ノルマの有無をチェックしながら美容看護師の求人を探してみてください。

美容看護師のノルマ制度を詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

美容看護師にノルマがあるって本当?どんな仕事内容なのか徹底解説

美容看護師ならではのやりがい

美容看護師には、一般的な病院勤務では得られないようなやりがいもあります。実際に、現場で働く美容看護師がやりがいを感じる点について紹介します。

なお、美容看護師ならではのやりがいやメリットについては、こちらの記事でも参考にしてみてください。

美容看護師のやりがいは多い!やりがいをさらに感じるためにできること

患者様の喜ぶ姿を間近で見られる

美容の悩みやコンプレックスが解消された患者様から、笑顔や感謝の言葉を引き出せた瞬間に、やりがいを感じる美容看護師は多くいます。患者様の外見だけでなく、内面の自信を高めるサポートができるのは、大きな充実感につながるでしょう。

指名制度のあるクリニックでは、患者様から信頼が得られれば「またあなたにお願いしたい」と美容看護師が指名を受ける場合もあります。そのような経験を通じて美容看護師としての自信も深まるでしょう。

接客スキルを高められる

失礼のない言葉遣いや身だしなみ、立ち居振る舞いなど、一歩進んだ接客スキルを磨ける点にやりがいを感じる美容看護師もいます。

自由診療がメインで高単価な美容クリニックでは、接客の面でも患者様に満足してもらうことが求められます。接客スキルの有無が、お客様との信頼関係やクリニックの評判を左右することもあるのです。

そのため、患者様の満足度を高められるような接客スキルが身に付くことで、現場での活躍やキャリアアップにつながります。

夜勤・残業がほとんどなく自分のペースで働ける

ワークライフバランスが取れた働き方ができる点も、美容看護師のやりがいです。

多くの美容クリニックには入院病棟がなく、ほぼ日勤のみで夜勤はありません。患者様との対話が重視されることから、外来診療は予約制が基本です。そのため、緊急対応が発生する可能性が低く、残業もほとんどありません。

体力的な負担を軽減しつつ、プライベートの時間も大切にしながら仕事に励めます。

高収入を目指せる

夜勤や残業がほとんどないにもかかわらず、高収入を目指せる点も、美容看護師のやりがいのひとつといえます。

美容クリニックでは基本的に自由診療を提供しており、サービスや商品の価格を自由に設定できます。売上目標の達成に応じたインセンティブが設定されているクリニックもあり、収益が増えた分、スタッフにも還元されやすい仕組みです。

努力次第で評価が上がり、収入アップを期待できるので、自分自身の成長も実感しやすいでしょう。

美容看護師の年収が高い理由については下記の記事で解説しています。

年収500万円以上も?美容看護師の給料が高い3つの理由!ノルマはきつい?

美容看護師への転職を成功させるには?

次に、美容看護師に転職し、長く働き続けるためのポイントをみていきましょう。

1.臨床経験を積む

美容クリニックの中でも、美容外科は、外科的な手術を行うことから、2~3年程度の臨床経験を求められるケースが多いです。オペ室経験者の需要も高いため、美容看護師を目指すなら、まずは臨床経験をしっかり積みましょう。

2.自分に合った美容クリニックを選ぶ

転職活動を成功させる上で大切なのは、自分に合った美容クリニックを選ぶことです。例えば、大手クリニックは教育制度や福利厚生が充実していますが、転勤があったり、ゴールデンウィークやお正月などに長期休暇の取得が難しかったりする傾向があります。

中小クリニックは、業務に比較的自由度があり、自分の考えや意見が仕事に反映されやすいという良さがあります。その反面、育休や産休などの取得が難しいことに加え、スタッフが少ないクリニックでは、1人あたりの負担が大きいことがデメリットです。

病棟看護師から美容看護師への転職であれば、特に教育体制はチェックしておきましょう。美容業界が未経験でも、充実した教育制度やフォローがあれば、入職後早い段階から活躍できる可能性が高まります。

なお、美容皮膚科については、新卒や第二新卒の募集、美容看護師未経験でも応募できることが多くあります。美容クリニックへの転職を考えるなら、美容皮膚科と手術の多い美容外科のどちらで働きたいのか、どのような人材が求められているのかもチェックしておきましょう。

3.信頼できる転職エージェントを利用する

「自分のスキルでも美容看護師になれる?」「どんな職場が合っているか分からない……。」そんな不安があるときには、美容業界に詳しい転職エージェントの利用がおすすめです。

全国対応の美容医療業界専門の人材サイト「ビナラボ」なら、美容看護師の転職に精通した専門のアドバイザーに無料でご相談いただけます。1人で悩まず、疑問や心配事を事前に解消した上で、前向きに転職活動をスタートさせましょう。

看護師が美容クリニックに転職するときの注意点

最後に、看護師が美容クリニックに転職するときの注意点を紹介します。

一般の病院勤務に戻りにくくなる

美容看護師の仕事は、医療行為が主体の一般病院と働き方が異なります。施術内容も外科的な施術は少なく、ニキビの治療や美容注射などです。そのため、一般病院に戻りたいと思ったときに看護スキルの低下が懸念される場合があるのです。

先述の通り、美容クリニックは一般病院とは勤務形態も異なり、大半は日勤のみとなります。(美容整形外科では骨を削るなどの手術を行うこともあり、入院して経過観察を行うために夜勤が発生する場合もあります。)

美容クリニックでの日勤の仕事に慣れてしまうと、夜勤のある病院への転職に不安を覚える方も少なくありません。さらに、美容クリニックで働いていた期間は臨床経験年数として数えられない場合も多く、転職の際に不利になるケースもあります。

接客の割合が高くなる

美容看護師の仕事は、医療行為よりも接客の要素が強くなります。医師が診察してから治療を行う病院に対し、美容クリニックでは患者様の美容の悩みを解消する施術がメインになるためです。また、受付業務や電話対応なども必要です。

そのため、営業や接客が苦手な方は精神的にストレスを抱えてしまうこともあるかもしれません。

とはいえ、美容クリニックではインセンティブ制度を導入していることが多く、頑張った分だけ給料に反映されます。 患者様から指名されたり、物販の契約につながったりすると、営業成績として評価され収入アップできる可能性があるので、高収入を目指したい方にとってはメリットといえます。新しいスキルを身に付けたいという方にもおすすめです。

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まとめ

美容看護師の転職を考えるなら、転職後も安心して働けるように自身が美容看護師の仕事に向いているかどうか確認しておくことが大切です。

また、美容外科で働くか、美容皮膚科で働くかで臨床経験など求められる部分が変わってきますので、転職するなら美容医療業界専門の人材サイト「ビナラボ」のご利用を検討ください。