看護師は体力的にも気力的にも大変な仕事です。命に関わるというプレッシャーも大きいので、何らかのトラブルをきっかけに「看護師に向いていないのでは」と感じることもあるのではないでしょうか。
この記事では、看護師に向いている人・いない人の特徴や、向いていないと感じたときに乗り越えていくための対処法について紹介します。看護師の適性があるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
看護師に向いていない可能性があるのはこんな人
看護師はやりがいのある仕事ですが、向き・不向きのある仕事でもあります。次にあてはまるタイプの人は、看護師に向いていないかもしれません。
命に関わるプレッシャーを負担に感じる
看護師の仕事は患者様の命に関わることも多く、ミスは許されません。そのため、日々プレッシャーを抱えながら仕事をしているでしょう。
そのプレッシャーが負担になりストレスを溜め込んでしまう人は、看護師に向いていない可能性があります。
周囲の人とうまくコミュニケーションを取れない
看護師の仕事は、常に人と関わる必要があります。周囲の人とのコミュニケーションが苦手な人や負担に感じる人も、看護師には向いていません。
看護師には患者様とはもちろん、同僚の看護師や医師・ほかの医療職とのコミュニケーションが不可欠です。医療はチームプレイですので、コミュニケーションをうまく取れないと仕事をスムーズに進めることができませんし、看護師本人も苦労することになってしまいます。
自分から積極的に動けない
看護師は、状況に合わせて臨機応変に行動することが求められます。自分から積極的に動けない人は、看護師の仕事は難しいでしょう。看護師として成長するのにも時間がかかります。
特に新人看護師や中途採用者は、スキルや経験の不足による不安から、積極的な行動ができずに「向いていない」と悩むことがあるようです。
看護師に向いている人の特徴
続いて、看護師に向いている人の特徴について紹介します。
体力がある
看護師の仕事には、体力は不可欠です。業務中は常に忙しく体を動かさなければならず、勤務時間も早番や遅番、夜勤など不規則なシフトに対応する必要があります。
また、患者様の容体によってスケジュール通りに業務を進められないことも少なくありません。長時間勤務や予定外の残業などにも対応できるだけの体力が必要です。
精神的にタフである
看護師の仕事は患者様の命に関わることも多いため、責任が重く大きなストレスがかかります。
看護中には、辛い思いをしている患者様を支えなければなりません。また、患者様を看取るといった悲しい場面に立ち会うこともあり、感情が揺さぶられることも多いでしょう。そんな中、うまく気持ちを切り替えていけるタフさが必要です。
また、患者様やその家族からクレームを受けたり、先輩看護師とうまくいかなかったりなど、さまざまな悩みを抱えることもあります。そのような状況にもめげない強いメンタルを持つ人は、看護師に向いているといえるでしょう。
すばやく判断してテキパキ動ける
看護師は、スピード感を持ってテキパキ動かなければなりません。
患者様の急変や救急対応の際などに短時間で適切な判断をし、迅速な行動が求められます。緊急事態にもうろたえず、冷静に対応できる能力が必要です。
「自分は看護師に向いていない」と感じるときの3つの対処法!
看護師の仕事をしていてうまくいかないことがあると「自分は看護師に向いていない」と感じることもあるでしょう。ここでは、そう思ったときにできる対処法を3つ紹介します。
1.部署異動を願い出る
看護師の仕事内容や環境は、診療科によって大きく異なります。
現在看護師の仕事に負担を感じていても、異動を願い出て診療科を変えれば、苦手なことから解放されるケースも少なくありません。
例えば、緊急を要する患者様の多い救急外来や手術室勤務などは、体力的にも精神的にもタフさが必要です。そんな環境に辛さを感じているなら、別の職場へ転職するほうが自分のペースで働ける可能性があるでしょう。
また、職場の人間関係の悩みがある場合にも、異動で環境が変わることによって悩みが解決することがあります。
2.休暇を取ってゆっくり休む
看護師に向いていないと悩むときには、ストレスがかかり過ぎていることが原因の場合もあります。精神的に追い詰められると、必要以上に悩んでしまうことも少なくありません。休暇を取ってリフレッシュすれば、精神的に楽になるでしょう。
少し仕事から離れて気持ちに余裕が出てくれば、また看護師として頑張ろうと思えるかもしれません。
3.自分に合った職場に転職する
看護師に向いていないと悩むとき、職場や働き方など環境が自分に合っていないことが考えられます。今の職場でできることを試しても変わらず「向いていない」と悩む場合には、転職をするのもひとつの解決方法です。
看護師の職場や働き方はさまざまです。異なる診療科や規模の病院を目指すのも良いですし、病院以外に看護師の資格を活かせる職場を選ぶという方法もあります。
看護師に向いていないと感じる人におすすめの職場とは
看護師に向いていないと感じる要因は、人によってさまざまです。ここからは、一般的な病院で働いていて、看護師の適性に悩む人におすすめの職場の例を紹介します。
療養型病院・介護施設
責任の重さや迅速な対応を求められることにストレスを感じているなら、療養型病院や介護施設がおすすめです。急性期の患者様を多く扱う病院に比べるとルーティンワークの割合が多くなります。また、長期に入院・入所している患者様が多いため、一人ひとりにじっくり向き合えるでしょう。
療養型病院や介護施設は人手不足の傾向が続いており、看護師の需要も高いです。高齢の方と接するのが好きな人なら、スキルを発揮しやすい職場となるでしょう。
訪問看護
訪問看護は、利用者様の自宅に出向き、看護や主治医の指示に基づく医療行為を行う仕事です。病院での勤務と比べて、一人ひとりの利用者様に寄り添った看護ができます。利用者様により良い看護を提供できるので感謝される機会も多く、大きなやりがいを得られるでしょう。
また、訪問看護師は訪問看護ステーションに属しますが、基本的には看護師一人で訪問します。ある程度自分のペースで仕事が進められるので、チームで働くのが苦手な人でも働きやすいと感じられるでしょう。
美容クリニック
生死に対するプレッシャーを負担に感じてるのであれば、美容クリニックへの転職という選択肢もあります。
美容クリニックは、保険外の美容医療を専門に扱います。急性期の患者様を扱う病院のように命に関わる責任を負うことは少ないです。そういった面では、プレッシャーから解放される人もいるでしょう。
また、診療は予約制のためスケジュールは安定しており、残業が少ないことも魅力です。夜勤もないので一般の病院の看護師のようなハードな勤務とならず、時間の融通が利きやすいでしょう。プライベートを充実させたい人にもおすすめです。
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まとめ
看護師の仕事は、人の命に関わるプレッシャーが常にある上、体力やコミュニケーション能力が求められます。働いているうちに、自分には向いていないのではないかと悩む人は少なくありません。
看護師が向いていないと感じたときには、まずその原因がどこにあるのかを考えてみましょう。働く環境を変えることで解決できることもあるので、自分に合った職場を探してみてください。