大学病院看護師はきつい?理由やおすすめ転職先を紹介

大学病院で看護師として働いていると、仕事がきついと感じることもあるでしょう。大学病院では高度な知識とスキルが求められるため、人によっては大きなプレッシャーを感じることもあるようです。

今回は、大学病院で働く看護師がきついと感じる理由、転職の判断基準やおすすめの転職先も合わせて紹介します。

大学病院で働く看護師がきついと感じる理由

大学病院で働くことにきつさを感じる看護師もいます。なぜ大学病院での勤務をきついと思うのでしょうか。主な理由を5つ取り上げます。

仕事量が多く忙しい

大学病院は重症度の高い患者様の受け入れも多いです。そのため、急変した患者様の対応や緊急入院の対応など、急な業務が飛び込みで入ることがあります。加えて通常の業務もこなさなければならないため、きついと感じる看護師も多いです。

また、大学病院は教育機関の面も持ち合わせているため、看護業務以外にも、委員会や勉強会の準備も業務として加わるケースもあります。ほかの勤務先と比べると業務量や突発的な業務が多いため、残業も発生しやすく、プライベートの時間が確保しにくいです。

生活リズムが不規則になる

病棟での配属となると、基本的に夜勤があります。

夜勤があると生活リズムが乱れやすくなるため、体調不良を起こす看護師もいます。体調を崩して何とか立て直そうとしても、体調回復まで時間を要しやすいです。基本的に不規則な生活が続くため、乱れた生活リズムを取り戻すのにも時間がかかります。

一般的な看護技術が身につかない場合がある

大学病院は、各領域の専門的で高度な医療を提供する施設です。そのため、看護師の仕事もある領域に限られやすい傾向にあります。

看護師として専門的な技術を磨けるメリットはありますが、人によっては専門性の高さをきついと感じることもあるようです。

また、大学病院では高度な医療を提供していることに加え、研修医も多いため、採血や点滴などを行う機会が少ない場合もあります。 幅広い看護技術を身につけたい人にとって、大学病院の専門性はデメリットにもなるでしょう。

専門性を高めるための勉強が欠かせない

先述したように、大学病院は看護師にも専門性が高い看護スキルが求められます。高いレベルでの看護を提供できるようにするには、常に学ぶ姿勢をもち続けなければなりません。

勉強会が頻繁に開催されることも多く、人によっては仕事に比重が偏り過ぎて、ストレスを感じることもあります。

ワークライフバランスを重視する看護師にとっては、働き方や求められるレベルが合わない場合があるでしょう。

人間関係に苦労する場合がある

大学病院の仕事は生死に関わる機会が多く、常に緊張感が求められます。また、多忙であるためストレスも溜まりやすいです。人間関係が悪化する場合もあり、ほかの看護師とのコミュニケーションに辛さを感じる方もいるようです。

また、大学病院では重症度の高い患者様を受け入れていることも多く、なかには病気を受け入れられず看護師にぶつけてしまう患者様もあるため、対応が難しく感じる場合があります。

転職せずに大学病院看護師を続けたほうがいいのはどんな人?

大学病院での勤務を続けた方が良い人は、どのような人でしょうか。

新しいことを学ぶのが苦にならない人

大学病院は医療設備が整備され、最先端の医療や看護の知識またはスキルが飛び交う場所です。一般病棟などとは違い、新しい医療や看護をいち早く知り取り込めます。

日々学習することが苦にならず、新しい知識やスキルにアップデートしていきたい人は、大学病院での勤務が向いています。

キャリアアップを目指したい人

大学病院では高度医療に携われることから、着実にキャリアを積んでスキルを身につけられるのがメリットです。専門的な領域の看護に携わる場合が多いため、スペシャリストとしてスキルを磨けます。

また、大学病院の看護師は、配属部署や経験年数で年収が決まる傾向にあります。経験値や専門性が求められる部署なら年収アップしやすくなるため、給料を重視する人にも向いているでしょう。

忙しい環境でやりがいを感じられる人

大学病院の業務量の多さや緊急対応の多さにきつさを感じる人もいる一方で、やりがいを感じられる人も多いようです。

ハードな勤務になりがちな環境で、看護師の仕事にやりがいを感じながら前向きに取り組める人には大学病院が向いています。

大学病院看護師のおすすめ転職先4選

大学病院で勤務を続けた方が結果的には良いケースがある一方で、大学病院以外の勤務先を検討した方が良いケースもあります。

大学病院看護師におすすめの4つの転職先を紹介します。

一般病院

一般病院は、地域医療の役割を担った施設です。整形外科などの単科の病院のほか、地域密着の小規模な病院、中規模で複数の診療科がある総合病院、都道府県などの運営する公的病院などがあります。

さまざまな選択肢があるため、ニーズに合った働き方を見つけやすいです。

また、大学病院ほど診療科の細分化はされていないため、幅広い知識を取り扱います。実践的な看護スキルを身につけたい人、地域医療に貢献したい人におすすめです。

介護施設

看護師は介護施設でも必要とされています。介護施設での主な仕事は、服薬管理や点滴の投与、痰の吸引など、介護施設に入居する利用者の健康管理です。医師常駐でない施設では緊急時に看護師が対応することもあります。

施設によっては看護師を常駐させず夜勤がないところもありますが、代わりオンコールを導入していることもあるため、転職前によく確認しておきましょう。

介護施設は大学病院と比べると夜勤や残業が少ないため、プライベートも大切にした働き方がしやすいです。また、精神面や体力面で大学病院より負担が少ない点もメリットに挙げられます。

産業看護師

一般企業や健康管理室などに勤める看護師を産業看護師といいます。産業看護師の役割は、労働者の健康をサポートすることです。

ケガなどの緊急時の応急処置、健康状態のチェック、保健指導、健康相談、メンタルヘルスケア、健康に関する電話対応、などが業務として挙げられます。

基本的に一般企業の従業員と同じような働き方になるため、夜勤はなく土日祝休みになる場合が多いです。

働きやすさから人気がありますが、実務経験が必須で採用枠が限られるため、倍率が高い傾向にあります。

美容クリニック

美容クリニックは、美容医療に特化した施設です。美しさを追求する患者様に対し、美しくなるお手伝いをします。

美容看護師として、患者様のコンプレックスや悩みに寄り添ってサポートをするため、美容に関する知識を身につけられます。大学病院などと比べて夜勤や残業が少なく、ワークライフバランスを実現することも可能です。

また、医療行為に関わる機会もほとんどないため、精神的な負担も軽減されるでしょう。

美容医療業界で看護師を目指すなら、美容業界に特化した転職エージェント「ビナラボ」をご活用ください。ビラナボでは転職後もやりがいを持って働けるよう、美容業界に精通したアドバイザーからキャリア形成のアドバイスが受けられます。

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まとめ

大学病院で働いている看護師の中には、専門性の高さや緊急業務の多さ、勉強量の多さなどからきついと感じる方が多いようです。もし大学病院での仕事に辛さを感じているのであれば、多職種への転職も検討してみましょう。