美容看護師が仕事を辞めたい理由とは?辞める前に考えたいことや対処法!

美容が好きで美容クリニックの美容看護師として就職したものの、高い達成目標や人間関係などに疲弊してしまい「辞めたい」と感じる方もいるでしょう。ただ、いざとなると本当にやめて良いのか、自問自答してしまう方が多いのも実情です。

そこで今回は、美容看護師を辞めたいと感じたときに考えるべきことを解説します。辞めるか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

美容看護師が「辞めたい」と思う主な理由

まずは自分が「辞めたい」という理由を明確にすることが大切です。もしも転職を考えている場合は、次の転職先を探す際の指標にもなりますし、志望動機作成や面接で質問されたときに、明確に回答できるでしょう。

この項目では、美容看護師が辞めたいと思う理由の代表例を紹介します。辞めたい理由が不明慮な場合は、参考にして言語化しましょう。

人間関係がストレス

美容看護師としての仕事は好きでも、人間関係にストレスを感じて「辞めたい」と思う人はいます。病院の看護師をはじめ、美容クリニックに勤めている人はほとんどが女性です。女社会の人間関係は非常に複雑で、ストレスを感じやすい人も多くいます。

美容クリニックでの人間関係については下記の記事にて詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
美容看護師の人間関係は良い?看護師が職場の人とうまくやっていく秘訣とは

カウンセリングや営業が苦手

美容クリニックは毎月の達成目標を定めていることがあります。中には達成目標がシビアな美容クリニックもあるでしょう。一般病棟とは異なり自由診療のため、利益が直接的に経営を左右します。そのためカウンセリングや営業に力を入れている美容クリニックは多いです。

患者様のニーズを汲み取って施術メニューやサービスの案内をする必要があります。そういったカウンセリングや営業に対して、プレッシャーや重圧を感じる方もいるでしょう。

美容看護師の適性について気になる方は、下記の記事もご覧ください。
美容看護師(ナース)に向いている人・向いていない人の特徴を徹底解説!

院長や経営者への不信感

美容クリニックの院長や経営者に対し、不信感を抱いて辞めたいというケースもあります。美容クリニックは一般病棟と比べ、経営者の経営方針や教育体制が定まっていないことも少なくありません。

入社後に福利厚生が変わったり、経営者の意見や考えが変わったりと、看護師が振り回されるケースもあるでしょう。

病院と比べて働く人の人数が少ない分、院長や経営者とも距離が近くなり、ストレスや不信感を抱くこともあるのではないでしょうか。

今後のキャリアに対する不安

美容クリニックは一般病棟と業務内容が異なることがほとんどです。カウンセリングや営業などの業務が増え、採血や注射、点滴といった看護業務を行う機会は少なくなります。美容クリニックで働くことで、病院へ転職した際のブランクが気になる方も多いようです。

また、美容クリニックは20代や30代の若い看護師が多いことから「美容クリニックは若いうちにしか働けない」といったイメージを持つこともあるでしょう。そして、いつまで働けるのか不安になり、辞めたほうが良いのではないかと考える方もいます。

下記の記事では、将来への不安をどう考えるべきかを解説しています。ぜひ参考にしてください。
美容看護師(ナース)の将来が不安なときの対処法とキャリアプラン4選!

美容看護師が仕事を辞めたいと思ったときの対処法!

美容看護師から転職を考える前に、「本当に辞める選択が正しいのか」と一度踏みとどまってみてください。勢いで退職し、後悔することも少なくありません。まずは冷静に考えてみてから対処してみましょう。

周囲の人に相談する

信頼できる友人や知人に悩みを話してみましょう。誰かに話すことで自分の考えを整理できますし、客観的なアドバイスがもらえることもあります。また、職場の上司や同僚に相談することで、職場環境が改善される可能性もあるでしょう。

「退職するか悩んでいる」「自分の考えを整理したい」といった段階であれば、家族や友人に相談すると良いでしょう。具体的なアドバイスが欲しい場合は、職場の先輩に相談するのがおすすめです。

休暇を取ってゆっくり休む

美容看護師の仕事を辞める前に、長期休暇を取るのもおすすめです。辞めたいと思うのは、疲れから表れているのかもしれません。リフレッシュをすることで、働く意欲を刺激することもできるでしょう。また、落ち着ける環境下で自分のキャリアを考えられます。

どうしても辞めたい!美容看護師が仕事を辞める際の判断基準とは?

本当に辞めるべきか、すぐにでも答えを出したい方も多いでしょう。判断基準を設けてみるのもおすすめです。退職に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

労働環境の改善が見込めない

労働環境で悩んでいる場合、まずは院長や上司に相談することが大切です。しかし、院長や上司が労働環境を改善する気がないのであれば、退職を考えたほうが良いでしょう。

また「改善する」といっても、改善されないまま半年以上続くのであれば、今後も改善に見込みは期待できないでしょう。

体調やメンタルに影響が出ている

仕事によるストレスで体調やメンタルに影響が出ている場合は、まず一度休みを取り、受診することをおすすめします。休んでも回復する見込みがない場合は、退職を検討しましょう。働き続けても自分を苦しめるだけです。

長く働き続けて悪化すれば、再就職も難しくなり、今後の人生にも大きな影響を及ぼします。

やりたいことが決まっている

「違う診療科で働きたい」「別の仕事をしてみたい」など、やりたいことがはっきりと決まっている場合は、前向きに退職を検討すると良いでしょう。一般的に転職は、年齢を重ねるほど難しくなります。

希望する職場での求人が出ていても、タイミングを逃せば求人がなくなってしまうかもしれません。意思が固いのであれば、早めに行動したほうが良いでしょう。とはいえ、焦って転職活動をするのは良くありません。きちんと計画を立てて行動しましょう。

美容看護師を辞めると決めたら実践したいこと

美容看護師を辞めると決めた場合、すぐに退職するのではなく、転職先が決まってから退職するのがおすすめです。ここでは、退職する前に実践しておきたいことを紹介します。

転職後のキャリアプランを描いておく

まずは自分の将来を見据え、キャリアプランを描くことが大切です。看護師の転職先は、たくさんあります。同じ美容業界、他分野のクリニック、一般病棟に転職するのかなど、長く働き続けられる職場を慎重に決めましょう。

転職によって新しい知識を身に付けられることもありますが、何回も繰り返すことはおすすめできません。なぜなら転職回数が多いほど採用に影響するためです。自分が将来どのように働いていきたいのか考え、それに合った職場を選ぶと良いでしょう。

転職の軸を決める

転職先を決める前に、働く上での譲れない条件を決めましょう。「給料は25万円以上」「通勤は30分以内」など、譲れない条件が明確であれば、数多くある求人の中から転職先をスムーズに決められます。

また気になる求人を見つけたら、その職場が自分の希望条件を満たしているのか、徹底的に企業研究しましょう。転職後のミスマッチを防げます。

美容看護師として転職先を探している人は、美容看護師(ナース)専門の転職エージェント「ビナラボ」をご利用ください。

美容クリニックや美容業界に精通したアドバイザーが転職のサポートをしてくれるため、自分に合った職場を見つけることが可能です。また美容看護師としてのキャリア形成のサポートも受けられます。

美容看護師におすすめの転職先4選

転職を考えているものの、どこに転職すべきかと悩んでいる方もいるでしょう。そこで、美容看護師におすすめの転職先を紹介します。

下記の記事でも看護師の転職先について解説していますので、あわせてご覧ください。
看護師の転職先、病院以外はどこがおすすめ?転職先の選び方をご紹介

【成長したい・収入を上げたいなら】大手の美容クリニック

今の職場では成長が感じられない、評価に納得できないという場合は、大手美容クリニックへの転職がおすすめです。

大手美容クリニックは店舗数も従業員数も多いため、部長や教育担当、採用担当などの役職を用意しているのが基本です。

そのため昇進しやすく、マネジメントや採用担当者などの新たな業務に挑戦できるチャンスもあります。また、給与体系や福利厚生などが充実しているので、収入アップも期待できます。

【キャリアが不安・看護技術を磨きたいなら】病棟

今後のキャリアに不安を感じている、もっと看護技術を磨きたいと考えているなら病棟への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

病棟看護師は、注射や点滴、採血といった処置や体位交換などさまざまな仕事をこなさなくてはなりません。さらに患者様の食事や入浴の介助、カルテの記入なども行う必要があるため、看護師としてのスキルが上がります。

ただし、病棟看護師には夜勤や異動があるのが基本です。また急性期病棟など重症度が高い患者様が入院している病棟に配属される可能性もあります。体力的・精神的なハードルが高めなので、長く働き続けられるかどうかをよく考えた上で転職を決めましょう。

【職場の人間関係に悩んでいるなら】訪問看護

職場の人間関係に悩んでいる方には、訪問看護が向いているかもしれません。訪問看護は利用者様と向き合う時間が多く、職場よりも利用者様との人間関係のほうが重要だからです。

また、日勤のみで比較的給与が高い点が美容看護師と似ているというメリットもあります。土日が休みの事業所が多いので、ワークライフバランスを整えやすいのも魅力です。

ただし、夜勤はないものの、利用時間外に体調が急変した場合に看護師の緊急訪問を要請できるオンコール対応があります。オンコール対応は当番制のケースが多く、当番の日は自宅待機する必要がある点に注意しましょう。

下記の記事では、訪問看護師をはじめとした看護師が1人でできる仕事を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
看護師が一人でできる仕事はある?おすすめの仕事8つを徹底紹介

【看護師以外の仕事がしたい】美容業界のメーカー

看護師以外の仕事をしてみたい方は、美容業界のメーカーに転職するのもひとつの方法です。「美容」の最前線ともいえる美容クリニックで働いていた経験を生かして働けます。

また、美容が好きな方にとって、美容看護師を辞めても美容に関わり続けられる点もメリットです。

まとめ

美容看護師を辞めたい場合、まずは退職したい理由を明確にすることが大切です。そして周囲に相談したり、休みを取ったりして、転職すべきか検討しましょう。退職の意思が固まっている人は、この記事で紹介したポイントを参考に、転職活動を進めてみてください。

ビナラボでは、美容看護師のキャリア形成にも知見があり、長く活躍するためのサポートをしています。今後のキャリアについてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

>>無料相談はこちら