健診センター看護師が辞めたいと思う理由は?おすすめの転職先も紹介

健診センターの看護師としての仕事に慣れてくると、「マンネリ気味」「看護師としてのキャリアは大丈夫か」などの不安が出てくることがあります。

しかし、転職活動は何かと大変です。せっかく慣れた仕事を辞めて転職しても良いのか、このまま働き続けるべきかと悩むこともあるでしょう。

今回は、健診センターの看護師が仕事を辞めたいと思う主な理由や、健診センターで働くメリット、辞めたいと思ったときの対処法などについて紹介します。

健診センター看護師が辞めたいと思う理由

健診センターで働く看護師が「仕事を辞めたい」と思うのは、どのようなときなのでしょうか。以下に、よくある転職理由を5つ紹介します。

ルーティンワークが多い

健診センターで働く看護師が仕事を辞めたいと思う理由のひとつが、ルーティンワークの多さです。健診センターの看護師は、血圧測定や血液検査のための採血、心電図などを主な業務としています。

診察のサポートなどをすることもありますが、基本的には同じ作業の繰り返しです。ルーティンワークにやりがいを感じにくい人だと、辞めたいと感じてしまうようです。

給与が低い

給与が低めなことも、健診センターで働く看護師が仕事を辞めたいと思う理由です。健診センターはカレンダーどおりの営業が基本で、夜勤がなく残業も比較的少ないです。病院のようなオンコール業務もありません。

その分夜勤手当がつかないので、夜勤がある看護師と比べると給与が低くなります。

スピード感と正確さが重視される

健診センターには大勢の受診者が訪れるため、いかに速く、正確に作業をこなすかが重視されます。場合によっては、1人あたり1~2分で本人確認から採血、止血、受診者への説明などをしなくてはならないこともあるでしょう。

そのため、「円滑に業務を進めないといけない」とプレッシャーを感じたり、「スキルに自信がない」と不安になったりして、辞めたくなる看護師もいます。

看護師として新しいスキルを学ぶ機会が少ない

健診センターで働く看護師が仕事を辞めたいと思う理由として、新たなスキルを学ぶ機会が少ないことも挙げられます。

健診センターの看護師に求められるスキルは、採血や血圧測定などの基礎的な看護技術です。臨床スキルが必要になる機会はほとんどありません。

新たなスキルを身につけたい、看護師としてキャリアアップしたい人だと、「学びが多い職場に転職したい」と考えるようになることもあるでしょう。

受診者とのコミュニケーションが難しい

受診者とのコミュニケーションが難しいと感じ、健診センターの看護師を辞めたくなる人もいます。

健診センターに訪れるのは幅広い年代の利用者様です。多忙な方や接遇を求める方もいるでしょう。利用者様と接する機会は短時間ですが、その分印象に残りやすい一面があり、より丁寧な対応を心がけないと、良くない印象をもたれたりクレームに発展したりすることがあります。

スピード感が求められる状況で、なかなかコミュニケーションまで気を回せないという人だと、仕事が合わないと感じてしまうようです。

健診センター看護師として働き続けるメリット

ルーティンワークがつらい、給与が安いなど、さまざまな理由から健診センターの看護師を辞めたいと考える人がいます。

しかし、大変だからこそ、やりがいをもって働く人も多いです。健診センターの看護師として働き続けるメリットを改めて振り返り、本当に転職すべきなのかを考えてみましょう。

ワークライフバランスのとれた働き方ができる

健診センターの看護師として働き続けるメリットのひとつが、ワークライフバランスのとれた働き方ができることです。

健診センターは平日のみ営業で、土日祝日や年末年始、ゴールデンウィークなどは休みになるのが基本です。趣味の時間を充実させたい、家族との時間をしっかり確保したいという人にとっては、働きやすい環境だといえます。

夜勤がなく残業も少ないので、夜勤がある看護師と比較すると生活リズムも整いやすいでしょう。

精神的ストレスを抱えにくい

精神的ストレスを抱えにくいことも、健診センターの看護師として働き続けるメリットです。一般病院に勤務する看護師は、命に関わる仕事に多大な緊張感を感じる機会が多いです。

一方、健診センターは健康診断の受診者が来る場所で、命に関わる事態に遭遇することはほとんどありません。受診者や作業内容なども大体決まっており、予定外の業務が発生することも少ないので、精神的な負担がかかりにくいでしょう。

予防医療の知識が習得できる

健診センターの看護師として働き続けると、予防医療の知識が習得できるメリットもあります。

健診センターは病気の早期発見・予防を目的とした場所です。そのため、働きながら予防医療の最新知識が得られます。将来、保健指導の仕事がしたいと考えている人には、向いているでしょう。

それでも健診センター看護師を辞めたいと思ったら|3つの対処法

ご紹介したメリットを考慮しても健診センターの看護師を辞めたいと思ったら、ここで紹介する3つの対処法を試してみましょう。

プライベートを満喫する

健診センターの看護師に限らず、仕事を辞めたいと思ったら、プライベートを充実させ、気分転換をしてみるのがおすすめです。定期的にストレスを解消できるようになると、仕事へのモチベーションが高まり、集中力がアップすることがあります。

旅行する、おいしいものを食べる、習い事をするなど、自分の好きなことに没頭できる時間をつくってみましょう。仕事でのプレッシャーを忘れ、心がすっきりすれば、「辞めたい」という気持ちが減ってくる可能性があります。

また、健診センターは日勤のみで土日祝日や年末年始が休みになるため、ワークライフバランスのとれた働き方ができるのがメリットです。それを活かして、仕事とプライベートをうまく切り替えられるようになれば、前向きな気持ちで仕事ができるようになるかもしれません。

接遇やマナーの研修に参加する

健診センターの看護師の仕事自体に不満はなく、受診者とのコミュニケーションに苦手意識があるなら、接遇やマナーの研修に参加するのがおすすめです。研修によって苦手意識を克服できれば、転職しなくても悩みが解決するでしょう。

転職を検討する

上記に挙げた対処法を試しても辞めたいと思った場合や、キャリアプランを考えて健診センターで働き続けるメリットが少ないと判断した場合は、転職を検討しましょう。

とくに臨床スキルを身につけたいと考えている人は、できるだけ早めに転職するのがおすすめです。

健診センター看護師を辞めたい人におすすめの転職先3選

健診センターの看護師から、どこに転職したら良いか悩む人もいるのではないでしょうか。そこで、健診センターの看護師を辞めたい人におすすめの転職先を紹介します。

外来看護師

健診センターの看護師の転職先としておすすめなのが、外来看護師です。医師のサポート、療養相談・指導、事務作業が主な仕事内容です。

健診センターと同様に、外来看護師も夜勤がないので、生活リズムを崩さずに働けるでしょう。採血や血圧測定などの基礎的な看護業務も行うため、健診センターでの経験が生かせるのも魅力です。

訪問看護

「患者様・利用者様とのコミュニケーションを大切にしたい」「丁寧なケアを提供できる職場で働きたい」と転職を決めた人には、訪問看護が向いています。訪問看護は利用者様と接する時間が長く、利用者様の近くでサポートする役割も担うため、信頼関係を築きながら働けるでしょう。

利用者様によって疾患の種類や状態が異なるため、幅広い知識やスキルが得られるメリットもあります。

美容クリニック

美容に興味のある人や、給与面を重視する人であれば、美容クリニックに転職する選択肢もあります。美容クリニックはインセンティブがつくため、給与アップが狙えるでしょう。美容医療業界は年々看護師のニーズが増加していて、案件が豊富なのも魅力です。

美容クリニックのインセンティブ制度については以下の記事で詳しく解説しています。
美容看護師の給与は?インセンティブやノルマなどについて徹底解説

美容クリニックの看護師を目指すなら、美容ナース専門の転職支援サービス美容看護師(ナース)専門の転職サイト「ビナラボ」をご活用ください。ビナラボは、美容業界に特化した転職サポートを行っています。

今後のキャリアや希望する働き方などをていねいにヒアリングし、希望に合うクリニックをご紹介します。まずはお気軽にお問い合わせください。

下記の記事にて看護師の転職相談について解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。
看護師転職のおすすめ相談先3選!転職相談でよくある質問にも回答

まとめ

健診センターの看護師のなかには、ルーティンワークがつらい、給与が低いなどの理由で転職を考える人がいます。一方、ワークライフバランスが取りやすい、ストレスがかかりにくいといったメリットもあり、やりがいをもって働く人が多いのも事実です。

まずはプライベートを満喫する、研修に参加するなどの対処法を試してみて、本当に辞めても良いのかを考えてみることが大切です。

対処法を試しても悩みが解決しない、キャリアプランを見直したいと思ったら、転職を検討しましょう。