夜勤専従看護師はきつい?仕事内容やきついところを紹介

看護師の仕事は交代制が多いですが、中には夜勤専門で働く夜勤専従看護師という働き方もあります。夜勤専従は手当がつくので高収入を期待できますが、働く上ではきつく、デメリットも多いといわれることがあります。

今回は、夜勤専従看護師の仕事内容や仕事のきつさ、向いていない人の特徴を紹介します。

夜勤専従看護師はきつい?仕事内容を紹介

夜勤専従看護師とは、夜勤のみで働く看護師のことです。仕事内容は一般的な夜勤と同じで、巡回やナースコール対応、トイレ介助、配薬、点滴交換などです。

勤務時間および日数は、2交代制の場合1日16時間程度を月9回、3交代制では8時間を月18回程度 になります。

特に2交代制の場合、勤務時間が長くなることや夜通し働くことなどからきついという意見が多いです。しかし、勤務日数は少ないため、予定が立てやすいメリットもあります。

また、夜勤専従看護師は高収入が期待できることも魅力です。夜勤手当のほか夜勤専従に対しての手当が支給される医療機関もあり、年収500万円以上稼げる求人が多くなっています。

夜勤専従看護師のきついところを紹介

夜勤専従看護師は、高収入を狙えることがメリットですが、仕事がきついことがデメリットです。とはいえ、きつさを感じる点は人によっても異なるでしょう。夜勤専従看護師のどのような点がきついのか、具体的に紹介します。

体調を崩しやすい

夜勤専従看護師は勤務時間が昼夜逆転するため、体調を崩しやすくなります。勤務が長時間になる上、太陽を浴びる時間が少なくなり、体の機能を調整する自律神経が乱れやすくなるからです。

自律神経が乱れると、全身のだるさや吐き気、めまいなどの体調不良だけではありません。不安や緊張など精神的な負担も表れます。

そのため、夜勤専従で働くなら、日勤のある働き方よりも食事や睡眠など、体調管理に気を遣うことが必要です。

高い能力を求められる

夜勤は、職場の環境次第で一人で対応しなければならないこともあります。採血や吸引、ルートキープなどは一人でこなせないと難しいため、一般的には数年の実務経験でスキルを磨いておくことが必要です。

また、正確な判断力やコミュニケーション能力も、日勤以上に求められます。高収入だからといって安易にチャレンジしても、仕事をこなせずきつい思いをするかもしれません。

患者様との接点が少ない

夜勤専従になると、人によっては週2回ほどの勤務になるため、患者様とのコミュニケーションが満足に取れません。日勤の申し送りから状態を把握する必要があるため、早めに出勤してカルテをチェックしておくなどの対応が必要です。

患者様とのコミュニケーションを大切にする看護師にとっては、ストレスとなってきつく感じられるでしょう。

管理職になりづらい

夜勤専従看護師は、キャリア形成が難しいこともデメリットです。

夜勤のみで働いていると、日勤の看護師が行う委員会参加や指導業務がありません。人材育成や管理業務においてアピールしづらいため、管理職にはなりづらいのです。

また、夜勤専従だと医師の治療現場に立ち会う機会がないため、成長の機会も限られます。夜勤専従はそもそもキャリアとして認めてもらえない場合も多く、バイト扱いとなっているケースもあるのです。

管理職にならないと、昇給の可能性はあるものの役職手当などはつきません。管理職への道を考えている看護師にとってはつらい環境となるでしょう。

夜勤専従看護師が向いていない看護師の特徴

夜勤専従看護師は、日勤も働く看護師と働く環境が異なります。夜勤専従を検討しているものの、自分に適性があるのか迷っている人もいるでしょう。そこで、夜勤専従看護師に向いていないのはどのような看護師なのかを紹介します。

体力に自信がない看護師

夜勤専従看護師は、勤務日数こそ少ないものの、長時間労働になるため体力が必要な働き方です。

いったん生活リズムが崩れると、身体的にも精神的にも疲れて体調に影響が出やすく、悪いサイクルに陥ってしまいます。あまり気力や体力がない人には向きません。

また、若い間は夜勤専従をこなせても、年齢が高くなるほど体力的な負担から続けるのが困難になることも多いです。

コミュニケーションを大切にしたい看護師

夜勤は、日勤に比べて同僚の看護師や医師、患者様とコミュニケーションを取る機会が少なくなります。チームワークが大切な看護師の仕事においては良い環境とはいえません。看護師としての成長にもプラスになりにくい点には注意が必要でしょう。

さまざまな人と広くコミュニケーションを取って病院内の情報を知っておきたい人や、患者様とのコミュニケーションを大切にしたい人には向いていません。把握していない情報が多くなると、ストレスを感じるようになるでしょう。

きつい夜勤がなくても稼げる看護師の仕事3選!

高収入が期待できるという点から、夜勤専従看護師を検討している人も多いでしょう。しかし、きつい夜勤があるので、向いていないケースがあるのも現実です。

そこでここからは、夜勤がなくても稼げる仕事として人気のある産業看護師・訪問看護師・美容看護師について、それぞれどのような働き方ができるのか紹介します。

1.産業看護師

産業看護師は、一般企業の看護室などで勤務する看護師です。主な仕事は従業員の健康管理や健康診断の準備、関連する事務仕事などになります。

産業看護師は企業の社員として働くため、24時間稼働の職場でない限り夜勤はありません。また、病院勤務のような仕事のプレッシャーも少なく、安定して働けるのがメリットです。

夜勤がないにもかかわらず給与水準自体は病院勤務と大きく変わらないことも多いため、高い人気があります。

2.訪問看護師

訪問看護師は、患者様の自宅へ訪問し健康管理や療養指導、医療処置などを行います。基本的に夜勤はなく休日が固定されている場合が多いので、生活リズムを整えやすく体調管理しやすい点が魅力です。

給与水準は夜勤のある病院看護師よりも落ちますが、病院で日勤のみで働くよりも比較的高いです。近年は在宅医療の流れも推進され、需要が増えていることもあり、将来性が期待できるでしょう。管理者になり高収入を目指すことも可能です。

3.美容看護師

美容看護師は、美容外科や美容皮膚科などの美容クリニックで働く看護師で、患者様をキレイにするポジティブな仕事内容です。

美容看護師はサービス業の側面が強く、身だしなみや売上への意識が必要になることが病院看護師と異なります。

しかし、美容クリニックは保険外医療で診療報酬の制限がないため利益率が高く、働く看護師も高収入が期待できることがメリットです。売上目標を達成するとさらにインセンティブが得られる場合もあり、高収入を目指したい人におすすめの職場と言えます。

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まとめ

夜勤専従看護師は、交代制の看護師よりも高収入が期待できますが、仕事がきつくキャリア形成が難しいなどのデメリットがあります。高収入を目指したいなら、美容看護師もおすすめです。美容看護師は、接客業としてのスキルが必要になりますが、夜勤なく高収入が期待できます。ぜひ選択肢のひとつとしてご検討ください。