美容看護師(ナース)に受からない理由とは?美容クリニックの採用基準について解説!

美容に関する知識やスキルが身についたり夜勤がなかったりメリットの多い美容看護師へ転職を希望する方は多いでしょう。しかし、何度かチャレンジしてみたものの、面接に受からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、美容看護師として採用されやすい条件や面接に受からない主な理由、面接に合格するためのポイントを紹介します。

美容看護師に受からないときのよくある理由4選

美容クリニックは営業時間が決まっており、夜勤や残業が少ない特徴があります。また、命に関わる患者様の看護をすることもほぼなく、肉体的・精神的な負担が少ないため、美容看護師になりたいと考える方もいるでしょう。

しかし、美容看護師の面接を受けても、なかなか採用に至らない場合もあります。なぜ面接に受かることができないのでしょうか。

美容への興味・関心が薄い

美容看護師の面接に受からない理由のひとつが、美容への興味・関心の薄さです。美容看護師は美容への意識が高い患者様と接するため、相応の知識や技術が求められます。

美容への興味・関心が薄い方では、患者様が満足できる施術や接客の提供が難しいと判断され、採用に至らないケースがあります。

面接のときだけうまく答えられれば良いと考える方もいるかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

身だしなみに気を配っていない

身だしなみに気を配っていないことも、美容看護師の面接に受からない原因になります。看護師の身だしなみに清潔感が欠けていると、患者様を説得するのが難しくなるためです。

メイクや髪型に気を配っていない、清潔感がない看護師がいると、「本当にここでキレイになれるのか」と患者様が不安を感じてしまいます。

そのため、面接の際にスーツにシワがある、爪が整えられていないなどで悪印象を与えてしまうと、採用が厳しくなる可能性があります。

働く意欲が見られない

志望動機や自己PRなどがありきたりで、どうしても美容看護師として働きたいという意欲が見られない場合も、面接に受かりにくくなります。

美容看護師は、美容に関するさまざまな知識や技術について学ぶ必要があるからです。意欲がない方では、積極的に学ぶことがないでしょう。

応募先の美容クリニックのことをよく知らない場合も、本当にここで働きたいのかと疑われて面接に受かりにくくなります。

応募書類が不十分である

美容看護師に限った話ではありませんが、応募書類が不十分である場合も採用されにくくなります。

・履歴書の写真がルールに沿っていない
・志望動機や自己PR欄が埋まっていない
・提出期限を過ぎてしまった

このような場合、意欲が見られない、ルールを守らない人物とみなされるため、面接に受かりにくくなるのです。

美容看護師の倍率はどのくらい?

美容看護師は病棟看護師と比べて、求人倍率が高く、内定率が低くなっています。

看護師の求人のなかでも夜勤がなく、高給与で待遇が良いため、人気のクリニックでは倍率が5〜10倍になる場合もあります。

そのため、不採用となった場合でも落ち込む必要はありません。近年は美容医療市場が拡大傾向にあり、美容看護師も人手不足の状況です。2023年の美容医療市場規模は、医療施設収入高ベースで前年比108.8%の5,940億円となりました。

出典:株式会社矢野研究所「美容医療市場に関する調査を実施(2024年)

各クリニックで積極採用を始めたり、採用枠を増やしたりする可能性もあるため、前向きに転職活動を続けましょう。

応募書類や面接の対策をしっかりと行い、必要に応じて美容看護師向けの転職エージェントを利用することで、希望のクリニックへ合格する可能性は高まります。

さまざまな求人情報を比較し、大手や人気の美容クリニックにこだわりすぎないことがポイントです。

関連記事:「美容看護師は倍率が高い?人気の理由や働くときの注意点を徹底解説

美容看護師として採用されるための条件とは?

美容看護師への転職を成功させるためにも、採用されるために必要な条件を押さえておきましょう。

ここでは、採用基準と向いている人の特徴を紹介します。

美容看護師の採用基準

美容クリニックによって採用基準が異なるため一概にはいえませんが、一般的に以下の条件に該当する方は美容看護師として採用されやすいといわれています。

・美容医療に興味がある
・清潔感がある
・臨床経験が3年以上
・コミュニケーション能力が高い
・礼儀正しくマナーが身についている
・学ぶ意欲がある

美容クリニックでは、看護師がカウンセリングや施術を担当するケースが多々あります。患者様に接する時間が長いため、臨床経験やコミュニケーション能力、接客力が求められます。

関連記事:
美容クリニックの採用基準|面接でチェックされる項目と採用のコツを解説
美容看護師(ナース)になるには?必要な資格・経験と身に付けておきたいスキル

美容看護師に向いている人の特徴

美容看護師の採用面接において、「この人は美容看護師に向いている」と思われることは重要です。

美容看護師に向いている人の特徴は下記の通りです。

・共感力や思いやりが長所である
・人と接するのが好き
・ポジティブな姿勢で物事を考えられる
・細かいところに気付ける
・チームで協力しながら働いた経験がある
・新しい知識や情報を常に収集し、学ぶことが苦にならない

さらに、下記の条件に該当していると採用担当者に良い印象を与えることがあります。

・看護業務以外の仕事にも対応できる
・営業センスがある

美容クリニックでは、看護業務以外に電話対応や在庫管理、予約管理など幅広い仕事を担当します。そのような仕事も前向きに取り組める方は向いています。

また、患者様に適切な施術を提案することも求められるため、営業経験や提案力がある方は評価されやすいでしょう。

そのほか、近年はSNSで院内の様子を発信したり、広告を出したりするクリニックも増えたため、クリニックによってはSNSの運用経験があると優遇されるかもしれません。

関連記事:「美容看護師(ナース)に向いている人・向いていない人の特徴を徹底解説!

「美容看護師は若くて美人じゃないと受からない」という噂は本当?

美容看護師になりたいと思ってはいるものの、「若くて美人じゃないと受からない」と聞いて躊躇している方もいるかもしれません。美容看護師は若くて美人じゃないとダメという噂は、本当のことなのでしょうか。

美容看護師は「顔」より「第一印象」なの?

美容クリニックは、「美」を追求する場所です。そのため、容姿も採用基準のひとつとしている美容クリニックは存在します。ただし、必ずしも容姿端麗であることが求められるわけではありません。

自分の美容や身だしなみに気を配っているか、笑顔や清潔感はあるかといった点が重視されます。

美容看護師に年齢制限はない

美容看護師は、35歳未満の人が採用されやすい傾向にあります。とはいえ、3年以上の臨床経験やマナーが求められることが多い美容看護師は、年齢よりもこれまでの経験を重視されることが多いでしょう。

50代、60代の患者様が多い美容クリニックは、経験豊富なベテラン看護師のほうが歓迎されることもあります。

関連記事:「美容看護師に年齢制限はある?必要なスキルや転職のコツも解説

美容看護師の面接で合格するための4つのポイント

美容看護師の面接に合格するには、身だしなみに気を配ったり、美容に対する興味・関心が強いことをアピールしたりすることが大切です。それ以外にも、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

関連記事:「美容看護師の面接で重視されるポイントとは?質問への回答例まとめ!

自己分析をしておく

美容看護師の面接に合格するためには、面接前にしっかり自己分析することが重要です。美容看護師の面接では、働く意欲があるかどうかをチェックされます。

自己分析によって、自分の長所・短所や美容業界に携わることで何を成し遂げたいか、などを明確にしておけば、応募書類や面接で自分なりの意欲を伝えられるでしょう。

スキルや経歴をアピールする

自分のスキルや経歴をアピールするのも、美容看護師の面接に合格するために必要なことです。美容看護師には、臨床経験やコミュニケーション能力の高さなどが求められます。

病棟などでの臨床経験はもちろん、サービス業での接客経験やコミュニケーション能力をアピールできるエピソードなどを伝えると、面接に合格しやすくなるでしょう。

インバウンド需要が高い美容クリニックの場合は、英語や中国語などの語学スキルが有利に働くこともあります。

面接対策を万全にしておく

美容クリニックの施術の多くは自由診療です。そのため、美容看護師の面接では、一般企業と近い面接対策が必要になります。

面接で聞かれることが多い質問に対する回答を用意しておくなど、面接対策を万全にしておきましょう。

転職サイトのサポートを活用する

美容看護師の面接で合格したいなら、転職サイトのサポートを活用するのもおすすめです。転職サイトなら就業先の詳細な情報をもっているため、美容クリニックの情報収集に役立ちます。

美容クリニックが何を求めているのかがわかっていれば、働く意欲をアピールしやすくなるでしょう。
年齢や容姿など、不安に感じることをアドバイザーに相談できるメリットもあります。面接の練習ができる転職サイトを選べば、本番で落ち着いて対応できるでしょう。

美容看護師(ナース)専門の転職エージェント「ビナラボ」では、転職先の紹介から美容看護師としてのキャリア形成まで、幅広くサポートしています。
美容クリニックの経営に携わった経験があるアドバイザーに相談できるのもメリットです。無料相談にも対応していますので、美容看護師にチャレンジしたい方は、お気軽にご連絡ください。

まとめ

患者様に「美」を提供する美容クリニックでは、臨床経験やコミュニケーション能力、身だしなみ、働く意欲などが求められます。

面接になかなか受からない場合は、身だしなみを整えたり志望動機を見直したりしてみましょう。自己分析をしてアピールポイントを見つけたり、面接対策をしたりすることも重要です。

どうしても不安がある場合は、転職サイトのサポートを受けることも検討してみましょう。